みなさんキャッチ―ですか。ぬんです。
 









「同人誌」っていい響きですよね。






「同人誌」と聞いた時に世間一般で想像されるような、いわゆる「薄い本」もロマンがあっていいなあと思うのですが、どちらかと言えば、高校の文芸部が文化祭で作るような文集に憧れます。

ペンネーム決めたりね!他の部員と小説リレーしたりね!締切に追われてみたりね!
 

 
同人誌制作は、自分の内から溢れ出すだったりパトスだったりを世の中に晒したい、っていうのが根底にあると思うんですけど、そういう意味ではこのブログも同人誌寄りな考えのもとに成り立っている感じがします。
 
 



 
でも、いざ同人誌を作ろう!となるとなかなか難しいものですよね。
もちろんロハでできるものではないですし。作ったとしても売る場なり配る場なりが必要ですし。
 
 
 
そんなあなたの悩みを解決すべく、今日は自分だけの同人誌が作れちゃう、こんなゲームの紹介です。



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 王たちの同人誌
 辺境紳士社交場
 2014-12-28
 3~5人用
 プレイ時間:5~15分














□このゲームはゲームではない




誤解を恐れずに言えば、このゲーム「王たちの同人誌」はゲームではないです。





「辺境紳士社交場」というサークルさんが出されているゲームなのですが、同サークルのホームページより、作者コメントの抜粋です。

高度な駆け引きや熟考による真剣勝負ではなく、 運の流れと展開をみんなで笑う面白さに重きを置いた 「まじめな皮を被ったネタゲーム」です。 (作者の自分が、そういう気軽なゲームが好きなので 自分で作ってみた次第です)  


少なくともボドゲ会に持ち込んで、ゲーマー達で享受するようなゲーム性はないということです。

皆でわいわい盛り上がることに意味がある。

そういう意味では、ディクシットコンセプトに近いと言えなくもないのかな。


















□原稿フェイズと即売会フェイズ


このゲームは、大きく2つのフェイズに分かれます。

同人誌を作る「原稿フェイズ」と、作った同人誌を売る「即売会フェイズ」です。



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「原稿フェイズ」では、自分の同人誌のジャンル・要素・表紙・名前をランダムに決めていきます。

写真の例であれば、「フルカラー拍子のメガネモノイラスト集『恋心センチメンタル 戦え!死闘編』」みたいな感じ。



ジャンルカード、要素カード、表紙カードには、それぞれ同人誌あるあるや、同人誌豆知識が書かれています。

これを読んでるだけでもなかなか面白いです。







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最も早く同人誌を完成させたプレイヤーは「早割」カードをゲット。こいつが強い。

実際の同人誌制作では、入稿が早いと印刷代がかなり割引されるそうです。









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作った同人誌を売りさばく「即売会フェイズ」では、様々なイベントが起こります。

完売等の嬉しいイベントもあれば、もちろんハプニングもたっぷり。

自分の同人誌の見どころを語ったり、他のプレイヤーの同人誌の内容について質問ができるコーナーもあります。









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ゲームに勝利すると、「壁」カードが与えられます。

実際の即売会では、人気サークル・売上部数の多いサークルは、壁際のスペースが提供されるんだそうです。













□まとめ




先述の通り、純粋にゲームとして楽しむのは流石に厳しいです。

ほぼカードを引くだけの運ゲーですし、ゲームバランス的にも「18禁」カードが強すぎてちょっと・・・といった感じ。

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このゲームの旨味は、「ヘンテコな同人誌ができあがっていくのを楽しむ」っていうただ1点のみに集約されているので、そこを楽しめるメンバーか否かが評価の分かれ目だと思います。



個人的には、「すごく暗いおっさんの触手もの」とか、「全員男前かつ巨乳のロボットバトルもの(ポエム付き)」とかができるバカゲー感は結構好きです。


ただ、「ボドゲやろうぜ」って集まった時には、やっぱり普通のゲームが優先されてしまうので、どうしても出番が少なくなりがちなのが残念・・・。













というわけで、「王たちの同人誌」のご紹介でした。

明日からは鹿児島旅行!楽しみ!