みなさんキャッチーですか。ぬんです。






キノコっていいですよね。

幼少期はあまり進んで食べない感じでしたが、大学に入った頃に好きになりました。

やっぱり一番はエリンギかなあ・・・マイタケや王道・エノキも捨てがたいです。




さて今回は、キノコ狩りをテーマにしたこんなゲームの紹介です。 





フンギ (Fungi)
Pegasus Spiele Gmbh
2014-04-15
2人用
プレイ時間:20~40分
 







◆キノコ狩りに行こう



2014年、ドイツ・ペガサスシュピーレより発売された、2人対戦用カードゲーム『フンギ』です。

完全日本語版が発売されているわけではなく、内容物はドイツ語のまま、日本語のルルブがついてる感じ。



コンポーネントとしては、100枚強のカードのみとなるのですが、まずはとにかくその美麗なイラストに心奪われます。
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下手に日本語で『シイタケ』『マイタケ』とか書いてあるより、ドイツ語の方が雰囲気出ていいのかも知れません。





 





 


◆なんとなくルール




ゲーム開始時、プレイヤーには手札が3枚・フライパンが1枚与えられます。
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このフライパンに、同じ種類のキノコカードを3枚以上出して料理することで、カード左上及び右上に書いてある、フライパンマーク分の点数(=賞味点)がもらえます。
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もちろん、珍しいキノコほど賞味点も高いです。

ゲーム終了までに、最も賞味点を稼いだプレイヤーが、キノコ狩りを最も楽しんだということで勝利となります。





ではどのようにキノコを集めていくのか。


場にはこのように、8枚のカードが常時並べられます。
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これは森を表現しており、下に靴カードが置いてある右側2枚が、今自分の足元に生えているキノコ。

写真左に行くほど、森の奥に生えているキノコ、ってな具合です。




自分のターンが来たら、自分の足元の2枚のうち、好きな方をピックして手札に加えることができます。


森の奥に生えているキノコをとるためには、杖が必要。
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杖をゲットするには、1ターンを費やして、同じ種類のキノコ2枚以上を売却する必要があります。




さて、キノコをとると自分のターンが終了するのですが、ターン終了時、森の一番自分の足元に近いカード1枚が腐ります。

腐ったカードは腐敗カード置き場へ。
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腐敗カード置き場には4枚までカードがストックされていき、自分のターンでは、森のキノコをピックする代わりに、腐敗カード置き場のカードを全てピックすることもできます。

ターンが経過するほど腐敗カード置き場は潤っていきますが、もちろん相手も腐敗カード置き場を狙ってくるよ、という軽いジレンマ。




カードを腐らせた後は、今出ているカードを足元の方に移動させ、森が8枚になるように山札からカードを補充します。

森の奥にどんどん進んでるイメージですね。







さて、森には普通のキノコ以外にも、様々なものが落ちたり生えたりしています。





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籠はピックしても手札に行かず、自分の場に出しておきます。

通常時は手札を最大8枚しか持つことができませんが、籠はその上限を2枚増やします。






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フライパンも落ちてますよ。

最初の1枚はゲーム開始時に支給されますが、2品目以降を調理する場合は、フライパンも自分で拾わなければなりません。






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月をピックすると、強力な「夜」カードの山札から1枚引くことができます。

「夜」カードは、いずれかのキノコのカッコいいイラストが描かれています。
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「夜」カード1枚で、そのキノコ2枚分として機能します。

普通のマイタケ1枚+夜マイタケ1枚で、マイタケが3枚集まったものとして調理ができちゃうって感じ。

手札の上限枚数がそこそこシビアなこのゲームにおいては、かなり強いカードです。








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バターと料理酒は、調理の際に使えます。

同じキノコを4枚以上調理する際には、バターを料理に加えることができ、賞味点が+3点されます。

料理酒は同じキノコを5枚以上調理する際に使え、賞味点がなんと+5点。

同じキノコを5枚揃えるのはなかなか大変なんですけどね・・・







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危険な毒キノコ・ベニテングダケも5枚混ざっています。

ピックしても手札にはならず、次のターンの終了時まで手札の上限枚数が4枚減ります。

ただし上手く使えば、手札の要らないカードの処分に使える・・・かも?





山札が無くなり、森の出口にたどり着いたらゲーム終了です。














◆スローフード?スローライフ?




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あのカードも欲しい!このカードも欲しい!のに、自分が1ターンで手にできるのは1枚or腐敗カードのみ。

まだまだ調理したい!のにフライパンが足りない。

まだまだ手札持ちたい!のに上限枚数は8枚。

あと3ターン動きたい!のに森の出口は目の前。


見た目はスローフード・スローライフを地で行く感じですが、実際にプレイしてみるとかなりカツカツな印象を受けます。

ですが、それがドマゾプレイヤーの皆様にはたまらないのではないかと。




すごくキャッチーで、そこそこの人数で盛り上がれそうなテーマなのに、敢えて2人用ゲームにしたのもかなり憎いというか、巧いなあと感じます。

自分が取らなかったカードは相手に取られちゃうってことですし。

自分の取りたいカードを取るか、相手に取られたくないカードを取るかもまた悩ましいです。

このパリっとした感じも、上述のカツカツした印象を助長してるわけですな。


パリっとかカツカツとか、頭悪い感じでしか伝えられないのが悲しいところです・・・。



で、パリったりカツったりしてる最中にふと手元のカードに目を落とすと、そのイラストがめっちゃきれいなわけですよ。

このギャップたまらんです。




欠点を挙げるとすれば、もうとにかく腐敗の処理がめんどくさいです。

腐敗カード置き場にカードを移し、森にある全部のカードを右にずらし、山札からカードを補充する。

これが毎ターン。うーんって感じです。

ある意味アナログゲームの宿命的な感じはしますが。


説明書には、この手間を減らすため、森を四角形に組む方法も提案されてますので、お試しあれ。

個人的には、なんか見にくくなりそうなのと、フレイバー的にちょっと・・・っていうのがあるので微妙かもです。





トータルで見れば、他のゲームではなかなかない感覚が味わえる、ナイスゲームだと思います。

気の置けない仲間と2人でキノコ狩り、出かけてみてはいかがでしょうか。












というわけで『フンギ』のご紹介でした!

みなさま寒波には気を付けて、よい休日を!