みなさんキャッチーですか。ぬんです。
キノコっていいですよね。
幼少期はあまり進んで食べない感じでしたが、大学に入った頃に好きになりました。
やっぱり一番はエリンギかなあ・・・マイタケや王道・エノキも捨てがたいです。
さて今回は、キノコ狩りをテーマにしたこんなゲームの紹介です。
◆キノコ狩りに行こう
2014年、ドイツ・ペガサスシュピーレより発売された、2人対戦用カードゲーム『フンギ』です。
完全日本語版が発売されているわけではなく、内容物はドイツ語のまま、日本語のルルブがついてる感じ。
コンポーネントとしては、100枚強のカードのみとなるのですが、まずはとにかくその美麗なイラストに心奪われます。
下手に日本語で『シイタケ』『マイタケ』とか書いてあるより、ドイツ語の方が雰囲気出ていいのかも知れません。
◆なんとなくルール
ゲーム開始時、プレイヤーには手札が3枚・フライパンが1枚与えられます。
このフライパンに、同じ種類のキノコカードを3枚以上出して料理することで、カード左上及び右上に書いてある、フライパンマーク分の点数(=賞味点)がもらえます。
もちろん、珍しいキノコほど賞味点も高いです。
ゲーム終了までに、最も賞味点を稼いだプレイヤーが、キノコ狩りを最も楽しんだということで勝利となります。
ではどのようにキノコを集めていくのか。
場にはこのように、8枚のカードが常時並べられます。
これは森を表現しており、下に靴カードが置いてある右側2枚が、今自分の足元に生えているキノコ。
写真左に行くほど、森の奥に生えているキノコ、ってな具合です。
自分のターンが来たら、自分の足元の2枚のうち、好きな方をピックして手札に加えることができます。
森の奥に生えているキノコをとるためには、杖が必要。
杖をゲットするには、1ターンを費やして、同じ種類のキノコ2枚以上を売却する必要があります。
さて、キノコをとると自分のターンが終了するのですが、ターン終了時、森の一番自分の足元に近いカード1枚が腐ります。
腐ったカードは腐敗カード置き場へ。
腐敗カード置き場には4枚までカードがストックされていき、自分のターンでは、森のキノコをピックする代わりに、腐敗カード置き場のカードを全てピックすることもできます。
ターンが経過するほど腐敗カード置き場は潤っていきますが、もちろん相手も腐敗カード置き場を狙ってくるよ、という軽いジレンマ。
カードを腐らせた後は、今出ているカードを足元の方に移動させ、森が8枚になるように山札からカードを補充します。
森の奥にどんどん進んでるイメージですね。
さて、森には普通のキノコ以外にも、様々なものが落ちたり生えたりしています。
籠はピックしても手札に行かず、自分の場に出しておきます。
通常時は手札を最大8枚しか持つことができませんが、籠はその上限を2枚増やします。
フライパンも落ちてますよ。
最初の1枚はゲーム開始時に支給されますが、2品目以降を調理する場合は、フライパンも自分で拾わなければなりません。
月をピックすると、強力な「夜」カードの山札から1枚引くことができます。
「夜」カードは、いずれかのキノコのカッコいいイラストが描かれています。
「夜」カード1枚で、そのキノコ2枚分として機能します。
普通のマイタケ1枚+夜マイタケ1枚で、マイタケが3枚集まったものとして調理ができちゃうって感じ。
手札の上限枚数がそこそこシビアなこのゲームにおいては、かなり強いカードです。
バターと料理酒は、調理の際に使えます。
同じキノコを4枚以上調理する際には、バターを料理に加えることができ、賞味点が+3点されます。
料理酒は同じキノコを5枚以上調理する際に使え、賞味点がなんと+5点。
同じキノコを5枚揃えるのはなかなか大変なんですけどね・・・
危険な毒キノコ・ベニテングダケも5枚混ざっています。
ピックしても手札にはならず、次のターンの終了時まで手札の上限枚数が4枚減ります。
ただし上手く使えば、手札の要らないカードの処分に使える・・・かも?
山札が無くなり、森の出口にたどり着いたらゲーム終了です。
◆スローフード?スローライフ?
あのカードも欲しい!このカードも欲しい!のに、自分が1ターンで手にできるのは1枚or腐敗カードのみ。
まだまだ調理したい!のにフライパンが足りない。
まだまだ手札持ちたい!のに上限枚数は8枚。
あと3ターン動きたい!のに森の出口は目の前。
見た目はスローフード・スローライフを地で行く感じですが、実際にプレイしてみるとかなりカツカツな印象を受けます。
ですが、それがドマゾプレイヤーの皆様にはたまらないのではないかと。
すごくキャッチーで、そこそこの人数で盛り上がれそうなテーマなのに、敢えて2人用ゲームにしたのもかなり憎いというか、巧いなあと感じます。
自分が取らなかったカードは相手に取られちゃうってことですし。
自分の取りたいカードを取るか、相手に取られたくないカードを取るかもまた悩ましいです。
このパリっとした感じも、上述のカツカツした印象を助長してるわけですな。
パリっとかカツカツとか、頭悪い感じでしか伝えられないのが悲しいところです・・・。
で、パリったりカツったりしてる最中にふと手元のカードに目を落とすと、そのイラストがめっちゃきれいなわけですよ。
このギャップたまらんです。
欠点を挙げるとすれば、もうとにかく腐敗の処理がめんどくさいです。
腐敗カード置き場にカードを移し、森にある全部のカードを右にずらし、山札からカードを補充する。
これが毎ターン。うーんって感じです。
ある意味アナログゲームの宿命的な感じはしますが。
説明書には、この手間を減らすため、森を四角形に組む方法も提案されてますので、お試しあれ。
個人的には、なんか見にくくなりそうなのと、フレイバー的にちょっと・・・っていうのがあるので微妙かもです。
トータルで見れば、他のゲームではなかなかない感覚が味わえる、ナイスゲームだと思います。
気の置けない仲間と2人でキノコ狩り、出かけてみてはいかがでしょうか。
というわけで『フンギ』のご紹介でした!
みなさま寒波には気を付けて、よい休日を!
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