みなさんキャッチーですか。ぬんです。






当方福岡在住でして、大きな被害はないものの、昨晩はずっと余震に怯えておりました。

2005年の福岡西方沖地震も経験しましたが、その時よりも怖さが増している気がするのは、揺れが大きいからなのか、年を取ったからなのか、環境が変わったからなのか。

皆様の無事を祈っております。何事にも油断せず、できる対策を尽くしましょう。





さて、何もしていないとどうもソワソワしてしまうので、気分転換に最近遊んで感動したボドゲの話。











『ヴィティカルチャー』
という、ブドウ栽培をテーマにしたワーカープレイスメントがあります。


1~6人用
プレイ時間:45~90分


ワープレと言えば、『アグリコラ』を始めとして、勝利点を得る方法や管理すべきリソースが複数あるようなものが多いのかなって印象です。

これはある種当たり前で、1ラウンドで同じアクションを取れるプレイヤー数が限られているワープレでは、得点方法を複数用意しないと、いよいよスタPの取り合いになっちゃうでしょっていう側面はあると思うんですけど。

それを抜きにしても、あっちも管理しなきゃ(したい)こっちも管理しなきゃ(したい)、って程に要素を詰め込んだワープレが多いですし、そしてやっぱり面白いんですよね。ガッツリゲームしてる!って感じがして。





『ヴィティカルチャー』は、その系譜からは外れます。



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アクションボード全景。サイズ比較用の『アブルクセン』を見ていただければお分かりのように、そこまで大きくないです。










アクションスペースを眺めてみると、



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「ブドウの苗木を植える」




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「ブドウを収穫する」






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「ブドウからワインを作る」




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「オーダーに合わせてワインを出荷する」



といった、「あーワイン作りたいのねこのゲーム」って感じの分かりやすいものが並びます。

実際にワーカー達が作業をしている様子が目に浮かぶようですね。








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各アクションにスペースがいくつか用意されてるのが見て取れるかと思いますが、プレイ人数が増えると、そのアクションを取れる人数も増えます。






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さらに、各プレイヤーは1人ずつ「大ワーカー」というちょっと大き目なワーカーを持っていて・・・







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もうアクションスペースが埋まっている場合でも、大ワーカーであればプレイスできて、アクションを行うことができます。






ゆるゆるですね。

勝利点は、基本的にはワインを出荷した時にオーダーの内容に応じてゲット、って感じ。








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で、個人ボード。作ったブドウやワインを管理する他、様々な施設を建てることができます。

ブドウの生産をスムーズにするものの他、特定のアクションを行うたびにちょっとだけ勝利点がもらえるような施設もあります。



いずれかのプレイヤーが勝利点20点に達したら、そのラウンドを最後まで行って、ゲーム終了。

最も勝利点の高い人が勝利です。











さて、ここまでだと、あまりに純朴なワーカープレイスメント。

アクションスペースに対する制限も比較的ゆるゆる、要素も少な目で、十分脳内で管理しきれるレベルです。

あとは、1ラウンドが春夏秋冬っていう4つのフェイズに分かれてて、それもテーマに合致した大変キャッチーなシステムなのですが、今回は割愛させていただきまして。













ここで真打登場、このボドゲの最大の特徴となるのが、
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76枚ある「訪問者カード」です。

頑張って並べました(暇か






『アグリコラ』でいうところの「職業」や「小さい進歩」みたいなもんじゃないの?という声が飛んできそうですが、「訪問者カード」は効果がその場限りで持続しませんし、セットアップでドラフトもしません。

毎ラウンド1枚ずつ必ず引くことができる
他、引く機会を増やそうと思えば増やすことができます。









そして、めちゃくちゃ強いです。







『アグリコラ』や『ドミニオン』のように、有象無象の中に強カードがちらほら・・・っていう感じではなく、全体的に割とちゃんと強いです。

もちろんその中でも使いやすい/使いにくいはあったり、「こいつは流石にやりすぎだろ・・・」ってやつはいたりします。

でも、強カードに恵まれるかどうかは、まさに引き運。

選んだものをどう活かそうか考える、という側面が強い『アグリコラ』の「職業」や「小さい進歩」に対し、「訪問者カード」はとにかく引くだけ引いて、あとは良いタイミングで使ってこ!、的な感じです。










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そう、誤解を恐れずに言えば、『ヴィティカルチャー』はカードゲームです。

序盤は、特に初プレイ時は、ブドウを育ててワインを作って・・・と、ちゃんとのんびり農耕ライフを楽しむわけです。

ですがゲーム終了間近になると、皆さんいつの間に農家から魔法使いにジョブチェンジしたんですかってレベルで、強カードがビュンビュン飛び交うという。






こう書いちゃうと、ゲーマーズゲームを好む層からの「えぇ・・・」という声が聞こえてきそうですし、そういった角度からの批判がちょいちょい見られるのもまた事実です。


でも、でもですね。面白いんだこれが。アツいんだこれが。






これだけ強いカードを盛り込んでおきながら、ちゃんとバランスが保たれているのですよ。

どのプレイヤーも似たようなタイミングで20点に到達できるようになる。

だから、最後の最後でのカードの打ち合いがこんなにもアツい。








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カードの効果が持続せずにその場限りで、かつ他のプレイヤーを邪魔するようなものがほぼ無いっていうのもいいです。

「俺ここまできたぜー!」
「くそー!俺もだー!ほら追いついたー!」
「なにくそ私もよ!」
「「「もっと皆で上まで行こうぜ!」」」


みたいな。


あまりにも純粋い(と書いて「ピュアい」と読む)ワープレというしっかりとした土台があった上で、強カードの打ち合いという空中戦を行うわけですが・・・

カードの打ち合いによって土台を壊すというよりは、なんか土台まで宙に浮かしちゃうような爽快感があるんですよね。










さっきからふんわりしたことしか言えてませんが・・・

何が言いたいかっていうと、ゲームってこうでいいんじゃないかなっていうことです。




ボドゲにハマって1年弱。

初期は、プレイ時間が60分を上回るようなゲームは避けて、30分前後で終わるような軽いものばかり遊んでました。
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仲間内で、楽しく盛り上がれればそれでよかったのです。




ですが、様々なゲームに触れていくうちに、なんとなく物足りなくなってくる。

要素の多いゲームを遊んでいると、脳から不思議な物質が分泌されて、すごく気持ちいい。


で、年が明けたぐらいからは、反対にプレイ時間30分以下のゲームって実はほぼほぼ買ってなくて、重ゲーだったり、ゲーマーズゲームだったりに心惹かれる期間が続いていたわけですよ。

『アグリコラ』、『テラミスティカ』、『ツォルキン』・・・

やればやるほど強くなれる!次はもっと上手くやれる!みたいなゲームに傾倒していました。








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そんなある日、おはぎちゃんが海外から個人輸入した『ヴィティカルチャー』。

で、2人で遊んでみるじゃないですか。

最初は、強すぎるカード効果に、やはりちょっと「うーん」ってなっちゃいました。

ですが、ゲームが終わるころにはもう夢中。魔法にかかったみたい。











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『ヴィティカルチャー』を、「運ゲー・引きゲーじゃん」の一言で終わらせるのは簡単なのだけれど!

やればやるほど強くなって、面白くなっていくゲームももちろん大好きなのだけれど!



でもですね。でもですよ。



毎回ちゃんと熱い展開が待っていて、


「訪問者カード」の山札に手を伸ばすたびにドキドキして、


全然誰が勝つか分からない。




それならそれで、それは面白いゲームじゃないか、と思い至ったのですよ。




『ヴィティカルチャー』は、なんかこう、そういう当たり前のことを思い出させてくれたボドゲなのです。

重たい方重たい方へと流れていく私に、初めて買ったボドゲ『ホビットの冒険 カードゲーム』だけで余裕で一晩越してたあの頃の純粋(ピュア)い気持ちを、思い出させてくれたボドゲなのです。
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ボドゲ好きなら、なんかこういう時期って誰にでもあるのかしら。

軽ゲーに対するちょっとした反抗期みたいな。

それとも私が、なんかこう、拗らせていただけなんでしょうか・・・お恥ずかしいぜ。











もちろん重たいゲームも変わらず大好きです。『アグリコラ』も『ツォルキン』も『テラミスティカ』も!

でも、なんかこう、もっと色んなゲームを遊んでみたいという気持ちが、一時期よりむくむくと湧いてきています。








あ、ちなみにちなみに。


『ヴィティカルチャー』は今年に入って、『moor visitors expansion』という拡張が発売されまして。


なんと、『アグリコラ』の作者であるウヴェ・ローゼンベルク氏がデザインした訪問者カードが含まれているというではありませんか!


というわけで、早速注文。

アメリカから日本に着き、今は通関手続きを受けている最中とのこと。

4月末~5月頭に我が家に届くみたいです。超楽しみ!








気分転換のつもりが、なんか暑苦しい感じの記事になってしまった・・・

個人的な思い入れを抜きにしても、『ヴィティカルチャー』は本当にキャッチーなゲームです。

色んな人と遊べたらいいな。