みなさんキャッチーですか。ぬんです。





最近は、ボドゲラボで出会った方々とTwitterで乳繰り合うボドゲについて熱く語り合う毎日を送っており、大変愉快です。

昨晩はこのブログ「キャッチーでいてください。」に、「キャッいて」というなんとも発声しづらい略称をつけていただきました。


今後とも「キャッいて」を何卒よろしくお願いします。 








さて今日は、ゲムマで中古品をお持ち帰りした、こんなゲームのご紹介よ。



2~4人用
プレイ時間:60~75分


クラマー&キースリングの『炭鉱讃歌』です。

クラマーとキースリングは、ちょいちょい手を組んではキャッチーなゲームを生み出しちゃう、いかしたオジサマ2人組。

根強いファンも多く、青学で言うところの菊丸・大石ペアみたいな感じです。多分。











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そんなクラマー&キースリングが2013年に発表したのがこの『炭鉱讃歌』です。



舞台は20世紀のエッセン。

太陽光エネルギーやらクリーンエネルギーやら、そんな概念はまだ存在しませんでしたが、そこには次から次へと湧いて出てくる石炭があったわけですね。皮肉が効いててよろしい。


プレイヤーは炭鉱の所有者となり、石炭を掘り出して出荷しながら勝利点を得ていきます。










セットアップ時はこんな感じ。
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個人ボードはそれぞれの炭鉱を表現していて、可動式のエレベーターがついてるんだけど、これがもうとにかく可愛い。







『ツォルキン』の歯車とかは明らかに「おーっ!すげーっ!」ってなるレベルなんですけど、こいつはなんかこう、




炭鉱讃歌「ほら見て!僕だってギミックだよ!こんなに動くよ!ほら!(カシャカシャ)



ぬん「そうだねぇギミックだねぇー( ´∀`)つ   お前はすごいねぇー( ´∀`)つヨシヨシ





みたいな感じで、たまらなく愛おしいです。









 

ジャンルで言えばワーカープレイスメントにあたります。

自分のワーカー駒をアクションスペースと呼ばれるマスに配置して、そこに書かれているアクションを実行するタイプのアレです。





ワープレと言えば、最初の手持ちワーカーは精々2~3人、あとはどんどん増やしていくぜ、っていうパターンが多いと思うのですが・・・

『炭鉱讃歌』ではワーカーが最初からウジャウジャいます。
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4人プレイで13人、3人プレイで15人、2人プレイだとなんと18人も!







 
そしてワープレのもう一つのお約束、既にワーカーが置かれているアクションスペースはもう使えないというパターンがお決まりですが・・・




『炭鉱讃歌』では、既にワーカーが置かれているスペースでも・・・
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置かれている人数+1人のワーカー
を配置することで、そのアクションが実行できちゃいます。
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「なんや!コストさえ多く払えばやりたいアクションができるとかゆるゆるやんけ!」と思われるかも知れませんが、一度プレイすれば分かります。


あんなにウジャウジャいたワーカーが、あっという間に少なくなっていく恐ろしさ。


相手との残りワーカー数の差に気づいたときの、圧倒的な絶望感。



こう書くとおどろおどろしそうなゲームですが、要するにちゃんと悩ましいっちゅうこっちゃね。

















このゲームのどこがキャッチーって、『プエルトリコ』よろしく勝利点獲得のための道筋が明確で、『ヴィティカルチャー』よろしく直感的なアクションが並ぶところです。





アクションを見ていくと、①やっぱり受注あっての生産よね!ってことで、まずはオーダーをゲット。
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②オーダーに従って炭鉱を掘ろう!・・・といきたいところですが、作業のためには先立つものが必要。銀行でお金をゲット。
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③お金を使ってトロッコを購入。
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すぐさま自分の炭鉱に設置。トロッコの種類に応じた石炭が出ます。
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④エレベーターで炭鉱へと潜り、石炭を拾いにいきましょう。
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この部分だけアクションポイント制になってて、ちょっとパズル感あって楽しいです。
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⑤オーダー通りの石炭が揃ったら、ようやく出荷して勝利点ゲット。
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ほら分かりやすいね!これであなたも炭鉱オーナー!









全員のワーカーが尽きたら1ラウンド終了。これを3ラウンド繰り返します。




ラウンド終了ごとのボーナスも勝利点の稼ぎどころ。ここも気にしながら、戦略を立てていくことになります。
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3ラウンド終了時、勝利点の最も高いプレイヤーの勝利です。





 






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根幹のシステムはシンプルで悩ましく、枝葉のルールもしっかり機能しててまた悩ましい。

それらが1時間かそこらと言う程よいプレイ時間に詰め込まれた、本当にキャッチーなワープレです。



ボード上のアイコンも遊びやすさを追求した感じで、サマリー要らず。ゲーム慣れしてない人でも十分楽しめるんじゃないかしら。











というわけで、『炭鉱讃歌』のご紹介でした!

興味がある方、いっしょに石炭掘りましょう!