みなさんキャッチーですか。ぬんです。








先日、『SCYTHE』というボードゲームを個人輸入しました。

日本では普通に『サイズ』と呼ばれたり、『大鎌戦役』という邦題で呼ばれたりしてます。


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パッケージを見てみると、農民たちが麦を収穫しているその奥で、何やら近代的な戦闘兵器同士が戦っているという、少しシュールなイラストが描かれています。





個人的には戦闘機にはあまり萌えを感じる方ではないので、最初は購入はしなくてもいいかなと思っていたのですが・・・


『ヴィティカルチャー』『Between Two Cities(ふたつの街の物語)』でお馴染みのメーカー・Stonemaier Gamesの新作。


Board Game Geekでもニョキニョキと順位を伸ばして総合ランキング12位(執筆時点)。


東京の方のゲーム会ではちょいちょい卓が立っているようで、Twitterで楽しそうな感想が上がっている。


そして調べてみると、システム的にもなんだか好みっぽい。




・・・流石にスルースキルが追い付かずに、財布の紐を解く羽目に。










待つこと20日前後。

海を越えて我が家にやってきたそれを見て、私はもう嬉しくてしょうがありませんでした。




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『SCYTHE』のサイズ
は、新装版『らんま1/2』よりもかなり大きく、






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液体ムヒよりもちょっと高さがある感じでした。デカい。










しかしここで、ある問題に直面します。







誰とどこで遊ぶんやこれ・・・







見た目から、思い切りゲーマーズゲームっぽい印象。

テーマも、第1次大戦後の東ヨーロッパでの要衝という少し人を選ぶ感じ。

公称115分というプレイ時間。




何も考えずにポーンとオープン会で卓を立てるのはちょっと厳しいだろうなということで・・・


思い当たる方々にお声掛けをして、到着から1週間経った今日、ようやく遊ぶことができました。









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で、遊んでみた結果やっぱり最高でした。めちゃくちゃキャッチー!すぐにでもまたやりたい!

でも、どこででも卓が立ちそうなゲームではない↓↓






なので今日は、『SCYTHE』というゲームの魅力を愛を込めて書き殴って、私の周りに「面白そうだな」「遊んでみたいな」と思ってくれる方が1人でも増えたらいいな的なことを目的として、この記事を書きます。

要するに布教用記事です。





このゲームの魅力をどれだけ表現できるかは分かりませんが、もしこの記事を読んで、「面白そうだな」「遊んでみたいな」と思ってくださった方がいらっしゃったら、ぬんまでお声かけくださいな。

そりゃあもう大喜びで卓を立てる方法を考えます。ボードゲームは相手ありきなのです。




どうか最後までお付き合いください。












さてさて。『SCYTHE』のキャッチーポイントその1を説明する前に、なんとなく世界観のお話をしたいです。



世は一次大戦。


東ヨーロッパにある"ファクトリー"という国が、驚くべき先進技術を持ってまして。

パッケージにも描かれていたあの機械兵器・"メック"を量産しては、周辺諸国にばら撒いて戦争の拡大を促す、的なことをしてたわけです。



しかし、一次大戦が終戦するや否や、"ファクトリー"は突然の鎖国宣言。周辺諸国の注目を集めています。


今、それぞれの目的をもって、"ファクトリー"周辺に近づこうとする勢力が5つ。

プレイヤーは、この5つの勢力のいずれかを担当し、それぞれの勢力の中心人物を演じることになります。





みたいな感じなんですが、ここでキャッチーポイントその1!


各プレイヤーが演じることになる5人のキャラクターなんですが、5人それぞれにかなり厨二心をくすぐるロマン溢れる設定があるとですよ。







5
少し先の未来が予見できる、相棒の鷹と視界を共有できる等、超自然的な能力を持ったクリミア汗国のゼラ









1
射撃のスペシャリストながらも、慈愛の心を持ち合わせ、生きた伝説となったポラニア共和国のアンナ









4
野心と知性を兼ね備えた美女で、行方不明となった婚約者を捜索しているロスヴィエト連邦のオルガ









3
好奇心の赴くままに、国中で大冒険を繰り広げてきたノルディック王国のビヨルン









2
その統率力と制圧力を人々は恐れ敬う、ザクセン帝国のギュンター








他にも、5人それぞれが動物を連れているのですが、その動物との出会いのエピソードだったり、5人それぞれの生まれと幼少期のエピソードだったりというのが、Stonemaier Gamesのホームページにかなり詳しく掲載されています。



さらに、各勢力はそれぞれ特殊能力を持っているのですが、キャラクターの設定が能力に反映されてたりするわけですよ。

まるで原作があるかのような壮大な世界観が、『SCYTHE』の大きな魅力。





ただプレイヤーカラーを選ぶのではなく、こうした設定をさらった上で、気になるキャラクターを選んでプレイすると非常に愉快です。





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この辺の設定やエピソードをA4サイズ1枚にまとめた世界観サマリーも作っちゃいましたので、プレイの際は是非読んでみてくださいな。

















キャラクターが決まったら、早速ゲームを始めてみましょう。



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セットアップ時の盤面はこんな感じ。


卓中央のマップ上に、自分のキャラクターやらメックやらワーカーやらが登場し、あちこち動き回ったり、戦闘をしたり、生産活動を行ったりします。









さて、ここで皆さんに想像してみて欲しいのですが。


このゲームの勝利条件ってなんだと思いますか。










おそらくここまでに書いた情報で一番想像しやすいのが、

特定のラウンド数が終わった時に、最も多くのエリアを支配しているプレイヤーが勝利

みたいな感じだと思うんです。

 


敵と戦いながら、自分の領土を徐々に拡大していくような、そんなゲームを想像すると思うんです。








違うんだなこれが!








キャッチーポイントその2!いい意味で緩い!







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このゲームは、戦闘をメインとしたゲームではありません。


今日のプレイ人数は5人、プレイ時間は3時間ほどでしたが、その中で勢力vs勢力の戦闘が起こった回数は、たったの5回です。

むしろ、侵略行為にペナルティが設けられているため、うっかり戦闘をしかけにくいデザインになっています。









では、どうやって勝利を目指すのか。






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プレイヤーは条件を満たす度に、ボード上に星トークンを置くことができます。


誰かが6つ目の星トークンをボード上に置いた瞬間ゲーム終了。

星トークンや、その時点で支配しているエリアの数、余った資源を全てお金に換算し、最も多くのお金をもっているプレイヤーが勝利です。





星トークンが置ける条件は、

・メックをたくさん作る

・建物をたくさん立てる

・目的カードを達成する

・民心(民からの信頼)をめっちゃ上げる



みたいな感じで全部で9種類。


・戦闘で勝利する



も条件に含まれていますが、これによって置ける星トークンは2つまでと上限付き。








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戦闘ばかりしていても勝てないし、場合によっては戦闘しなくても勝てるようなデザインになっているのです。こんな見た目なのに。


なので、直接攻撃が苦手・・・というプレイヤーにもお楽しみいただけるかと思いますし、まあ直接攻撃が好きだぜっていうプレイヤーは、リスクを承知で好きに暴れていただければいいかなと思います。
















さて、『SCYTHE』が戦闘を楽しむゲームではないとするならば、一体どこに喜びを見出すゲームなのか。









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プレイヤーは資源を使って、ワーカーやメックを増やしたり、キャッチーな建物を建てたりします。

で、それらを増やしたり建てたことによって、得られる資源が増える。

増えた資源を使って、また自国を拡大していく。







キャッチーポイントその3なのですが、プレイ中にジワジワと感じるのは、やっぱり拡大再生産っていいよね!楽しいよね!的な部分だと思います。こんな見た目なのに。


自分の国が徐々に大きくなっていく喜び。

できることが徐々に増えていく喜び。


だから、誰かが6個目の星トークンを置こうとしているときは、勝てないからという理由よりも、「俺の国はあと1~2ターンで一気に楽しい感じになってくるのに!もうちょっと遊ばせて!」的な理由で、すごく悲しい気持ちになります。














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手番にすることは、4つのアクションスペースから1つを選んで、そこに書かれているアクションを実行するだけです。




シンプルな枠組みの上で、ロマン溢れる世界観に浸りながら、他人の動きも見つつ自分のやりたいことをやって、効率的に星を6つ集める。


『SCYTHE』はそんなゲームです。




どうか物騒な見た目だけで敬遠しないでほしい。グーで殴り合うだけのゲームだと勘違いしないでほしい。

色んなプレイヤーに広く遊ばれる、そんな間口を持ったキャッチーなゲームだと思うのです。





緩い緩いと言ってますが、もちろん悩ましさもふんだんに内包してますので、ゲーマーの方にもオススメしたいです。











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初回プレイであれば、インストに40分程+実プレイ3時間程。

慣れたメンツであれば、2時間もあれば十分打ち終わるはずです。

それに、実時間なんて気にならないほど、感覚的にはあっという間です。




プレイ人数は1~5人まで!

ソロプレイモードも充実してますし、2人で遊んでも十分面白いとのこと。











興味を持たれた方、面白そうだと思われた方、どうかお付き合いくださいな!

『SCYTHE』の布教記事でした!