みなさんキャッチ―ですか。ぬんです。







箱絵が渋いゲーム!いいよねえ。

今日は、素敵なおじさまたちが箱絵を飾る、こんなゲームのご紹介だぞ。



3~5人用
プレイ時間:45分






『Hab & Gut』です。

”全財産”を意味する言い回しのようですが、日本では『大勝負』というタイトルで流通しています。

また、私が所持しているのは台湾版なのですが、タイトルは『期貨時代』と、これまた少しニュアンスが違いそうです。










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6種類の商品を安い時に買って高い時に売るという、シンプルな投資ゲーです。

手番にできるのは、①商品を3枚まで買う、②商品を3枚まで売る、③何もしないのうち、いずれか1つ。










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その後、特定の商品の価格を動かせるカードを使った、商品の相場の変動フェイズがありますよと。


これを一定回数繰り返し、ゲーム終了時に最も多くのお金を持っているプレイヤーの勝利。









これだけだと何のひねりも無いように思えますが、このゲームのキャッチ―ポイントは2つ。











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1つ目が手札。

先述の価格を変動させるカードは、ラウンド開始時に手札として配られるのですが、1人が1束の手札を持つ、のではありません。












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なんとこのゲーム、右隣のプレイヤーと1つ、左隣のプレイヤーと1つ、手札を共有します。











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1~7人用
プレイ時間:25分

どこかで聞いたことあるなと思ったら、『Between Two Cities(ふたつの街の物語)』ですね。


『B2C』が両隣のプレイヤーとそれぞれ協力して得点を重ねていくのに対して、『Hab & Gut』は両隣のプレイヤーとそれぞれ情報を共有する感じです。









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4人だか5人だかのプレイ人数のうち、2人だけが知っている情報がある。

これがめちゃくちゃ悩まし面白い。

他のプレイヤーの商品の売買の傾向を見ながら、どの手札にどんな価格操作カードがあるかを予想し、流れに乗っていく感じです。













2つ目が投資。

先を見据えて、しっかりとした投資を行っていないプレイヤーは、真の交易王にはなれません。





先程、プレイヤーの手番でできるのは①商品を3枚まで買う、②商品を3枚まで売る、③何もしない、のうち1つだと言いました。

これらのうちいずれかのアクションをした後、持っている商品を1枚、自分の投資ボードに突っ込むことができます。








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こんな感じ。





ゲームは全部で8ラウンドあるので、最大で8つの商品を投資することができるのですが・・・

ゲーム終了時、この投資額が最も少なかったプレイヤーは、最終得点計算に参加する権利がありません。
いくらいっぱいお金を持っていようが、その時点で脱落です。





さらに恐ろしいことに、この投資につぎ込んだ金額は、最終得点計算には計上しません。








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フローチャート的にはこんな感じ。交易王を目指そうと思えば、必要最低限の額だけを投資に突っ込まなければならないことになりますが、この加減が非常に難しい。

商品が換金されるタイミングも指定されているので、自分が投資した商品は、機を見てしっかりと値段を上げていかないといけないのも難しいところ。




 




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先日のボドゲラボで久々に卓を立てさせてもらいましたが、みんな「あー…」とか「うー…」とか呻いてて面白かったですw

売るにしても買うにしても投資するにしても相場を変動させるにしても、見えてる情報と見えていない情報が脳内を駆け回って、非常に悩ましい。

ただ実質の選択肢はそこまで多くないので、割とサクサクしたプレイ感で進行します。









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どうやら上手いこと波に乗れたようで、投資にもそこそこの金額を突っ込みつつ荒稼ぎ。

1,515ドル所持で1位を掻っ攫いました。いえい。











というわけで、『Hab & Gut(大勝負)』のご紹介でした!

興味のある方はいっしょにレッツ・先物!