みなさんキャッチーですか。ぬんです。






あっという間に大晦日ですね。1年早過ぎワロタですよ本当に。 



今年は色々なことがありました。本当に色々あったな。

なんだかんだで24、5年生きてきましたが、2016年はその中でもかなり思い入れの強い年になったと思います。



そんな今年をゆるふわっと振り返りながら、印象に残ったゲーム30選について、ダラダラ書いていくよ。

今年初めて遊んだってだけで、今年の新作ばかりではないです。

また、点数や順位をつけるのが個人的にすごく苦手なので、順番は遊んだのが早い順にしてみました。







 


1.パンデミック:レガシー シーズン1


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 つい先程「順位をつけるのが苦手だ」的な発言をしましたが、今年のマイベストはやっぱりパンレガになっちゃうような気がします。
 協力型ゲームの金字塔・『パンデミック』をキャンペーンで遊ぶのですが、ボードにシール貼るわ、ルールは変わるわ、カードは破くわ、コンポーネントが増えるわで、もうボードゲームデザインにおける禁忌と呼ばれるものは一通りやっちゃおう的な意気込みを感じる。でも決してゲテモノじゃなくて、それらが全部面白さに直結してるのがヤバい。シナリオも、海外ドラマを見ているかのよう臨場感で、かなりアツいです。
 おはぎちゃんと今年1月に開始。ちょいちょい時間を見つけながら遊んで、完走したのが5月だったかな。未だに語らったりしますもんね、パンレガの想い出。未プレイの方は是非。





2.Viticulture(ワイナリーの四季)


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 春先におはぎちゃんが個人輸入をキメたワインづくりゲーム。
 初めて遊んだ時の衝撃が忘れられません。あまりにも純朴なワーカープレイスメントを土台に、あまりにも強力な効果を持った訪問者カードを叩きつけ合うこの頭悪そうな感じ。毎回ちゃんとアツい展開になるのがたまらなくて、なんかもう何も無ければ常に遊びたいタイプのゲームです。
 Stonemaier Gamesとの出会いもこのゲームだったなあ・・・。キックのスターターでクラウドからファンディングして名を上げていったアメリカのメーカーです。今ではすっかり虜になってしまい、リリースされてるメインタイトルは一通り集める羽目に。『キャッチーでいてください。』は、Stonemaier Gamesを応援しています。
 遊んだのは、業務後さいころ倶楽部が多かったかな。ワイン飲みながら遊んだりもしたね。乙だね。





3.Between Two Cities(ふたつの街の物語)


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 Stonemaier Games作品が続きます。5月に個人輸入したら9月に日本語版が出たよね。悔しがる私にできることと言えば、邦題のセンスの無さをいじることぐらいでした(惨め)
 タイルをドラフトして街を作っていくというよくある感じなのですが、1人1つ街を作るのではなく、右隣のプレイヤーと1つ、左隣のプレイヤーと1つ、協力して街を作ります。しかも自分の点数になるのは、2つの街のうち点数の低い方の街のみ。システムにキュンキュンさせられるタイプのゲームですが、実は肝になるのは両隣のプレイヤーとの相談・交渉だったりします。あと、どうすれば勝てるのか全く分からないゲームでもある。
 30分で終わるし、人数カバーできるし、あちらこちらで活躍したタイトルでした。西区で遊んだ時は、ヒロさんがめっちゃ長考してて面白かった。




 
4.曖昧フェイバリットシングス


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 するめデイズさんの同人作品。発売は2015年ですが、ぬん的には今年のベスト国産ゲームです。
 隣の人にお題を出します。好きな食べ物でもフェチでもなんでもおk。隣の人は、出されたお題で自分が好きなものベスト1~5と、「いや?別に?そうでも?」というものを1つ書きます。で、隣の人に書いてもらったカードを使って、順位当て&バッティング的なことをやると。
 仲がいい人に、普段ちょっと聞きづらいことが聞けちゃう魔法のようなゲームです。なんか遊んでてニヤニヤしちゃうもん。ごわすちゃんカヤル子ちゃんおはぎちゃんと大阪で遊んだり、ふさぽよとミスドで遊んだり、スポッチャで遊んだり。れんちーぽよと酔っぱらって入った深夜のネカフェで遊んだ時は、もう下ネタ酷くてどうしようかと思ったぞ。身内で集まる時には、これからもどんどん持っていきたいです。


 


5.炭鉱讃歌

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 「あたし、もしかしたら好きなのかもしれない。クラマー&キースリング君のこと・・・」という淡い恋心に気づくきっかけになった作品。ゲムマ2016春で中古を入手しました。
 最初からワーカーがうじゃうじゃといらっしゃるワーカープレイスメントです。すでにスペースが埋まっているアクションも、置かれている数+1人のワーカーをプレイスすれば実行できます。「なんだよ緩いじゃーん」とか思ってると、ラウンド終盤はワーカーが全然足りなくてヒィヒィ言う羽目に。 
 3回遊んで3回とも最下位という、個人的に曰く付きの作品だったのですが、4度目の正直で1位を獲得。長い呪いから解き放たれました。





6.Schnapp's


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 キャッチーなパーティゲーム。5月のボドゲラボで遊ばせてもらいました。
 イラストが描かれたタイルがずらり。例えば車のイラストが描かれたタイルは全部で6枚あるのですが、向いてる方向とかライト点灯の有無とかが違って、6枚とも微妙に異なる絵なわけですよ。1人がお題を見ながら口頭で説明、パートナーは正しいタイルを探します。1分間で獲得したタイルの枚数に応じて点数をGET。
 ここまででも十分難しいのに、2周目からはエクストリームカードが登場。「このゲームの外箱を頭に乗せながら説明せよ」「片足ケンケンでテーブルの周りを回りながら説明せよ」等の厳しい条件が、お題を説明する側に課せられます。本人たちは必死なんだけど周りはもう大爆笑よ。「歌いながら説明せよ」という条件を突きつけられた私は、「♪ピンクのチョウチョがドヤ顔~♪ピンクのチョウチョがドヤ顔~」という名曲を生み出しましたが、結局正しいタイルを取ってもらえませんでした♨





7.ペアーズ

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 今年一番回数遊んだゲームかも知れない。
 カード構成は、1が1枚、2が2枚、・・・10が10枚というシンプルなもの。ルールも、押すか引くかを選ぶだけの運&度胸試しに近い感じで、お酒でも飲みながら軽く楽しむようなデザインなのかなと。また、絵柄だけが異なる様々なデッキが発売されており、それぞれのデッキに1つ、このカード構成を活かした新しい遊び方のルールがついています。ぬんはテンデイズさんよりリリースのファニーハッターデッキを買ったよ。
 空いた時間でちゃっと遊べるし、カードを1枚めくるだけで盛り上がるし、箱がコンパクトだからどこでも持っていきやすいしで、とにかく今年重宝しました。柴さんがめちゃくちゃ弱くて面白かった。ゴブリンデッキに収録の新ルールが面白いと評判なので、機会があれば遊んでみたいです。





8.プエルトリコ


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 ド名作枠。「『プエルトリコ』を遊んだことのない奴は人生の半分損してる」とか言われながら、ヒロさんに遊ばせてもらいました。
 黒いお友達がプランテーションでインディゴ・コーヒー・トウモロコシ的なアレです。自分が選んだアクションを全員が実行するというヴァリアブル・フェイズ・オーダーシステムが悩ましい。勝ち筋が何通りもあって、遊ぶ度に新たな発見がある、これぞやりこみ型!って感じのゲーム。全然やりこめてないけどな。
 ふさちゃんとずっと再戦しよう再戦しようって言ってて、百合子さん・スムースさんも巻き込んでBGAデビューを果たしたのが懐かしい。BGAにログインする度に百合子さんが野良外人と戦ってたり、ちーちゃんが初プレイで圧勝して界隈がざわついたりと、ゲーム自体の面白さもそうなんですけど、関連エピソードも多くて楽しい。





9.ドクターパニック


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 ロベルト・フラガ先生の、協力型リアルタイムアクションゲーム。今年のぬん年間パーティゲーム大賞は間違いなくこれです。オペでお馴染み"例の帽子"を被って、12分以内に9つの治療を終わらせることを目指します。
 時間管理+ランダマイザの機能をスマホのアプリが担うということで、これをアナログゲームと呼ぶか否かはまた1つ論点かなって気はするのですが、もうそんなことどうでもよくなるぐらいの面白さ。終わるころにはうっすら汗かいてるレベル。で、傍から見てると宗教。最高。
 自宅、まさい宅、ボドゲラボ、ジェリカフェでのクローズ会と4回卓立てましたが、ゲームオーバーになったことないなそういえば。難易度の緩さも含めて、「あー楽しかったw疲れたw」だけが後に残る、キャッチーなゲームです。あと、絶対1人は心臓マッサージ上手い人がいたりして面白い。




 
10.マイス&ミスティクス


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 魔女に王国を占拠され、捕えられてしまった王子たち。ネズミに姿を変えて、なんとか檻から脱出した王子たちは、城中を駆け回って魔女の弱点を探し、王国奪還を図ります。
 いわゆるキャンペーン形式になっていて、『パンデミック:レガシー』のクリア後、おはぎちゃんとトライ中です。次が7章だったかな。キャラクターたちがすごく魅力的で、CP妄想も捗る感じです。私はリリコリ推しなのですが、おはぎちゃんはネズフィル推しだそうです。
 百均で絵具やらニスやらを買ってきて、フィギュアの塗装にも挑戦。この手の作業は初めてだったのですが、難しくも楽しい時間でした。完成度はともかく、達成感がすごいぞ!




 
11.ドラゴンハート

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 7月頃は、ふさとBGAで未プレイのゲームをよく開拓していました。『キャントストップ』や『ジャイプル』、『十二季節の魔法使い』等も印象的なのですが、ここは敢えて『ドラゴンハート』を推したい。
 手札からカードを所定の位置に配置。置いたカードの種類に応じて、既にボードに置かれていたカードが得点としてゲットできます。我慢と攻めどころの見極めが肝、という意味では、世にいう"洗面器ゲーム"的なところにカテゴライズしちゃっていいのかな。
 ボードがお気に入りで、イラストとしての美しさと機能性を兼ね備えた、非常にキャッチーな1品です。結局BGAでしか遊んだことがないので、実物拝んでみたいなあ。




 
12.フードチェーンマグネイト

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 2015年発売の世界的な問題作。「プレイ時間はめちゃくちゃかかるけど、とにかく面白いらしい」「序盤でしくじると終盤ほぼ何もできなくて、事実上の脱落があるらしい」という空恐ろしい下馬評に臆することなく、7月のボドゲラボで遊ばせていただきました。
 遊んでみるとなるほど、脳みそを振り絞りっぱなしの6時間でした。なんていうかこう、自分が思い描いている理想的な状態を作り上げるために、最善手で何手かかるかを常に意識しながら打たなきゃいけない感じ。一手一手が超重たいです。決して万人に勧められるゲームではないのですが、その分ハマると危ないだろうなっていう、ちょっとクセになりそうな感じがありました。
 10月には、フードチェーンマグネイト会も催されましたね。3人プレイでしたが、初めて勝てて嬉しかったです。





13.あーぎ!てくと

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 「コンポーネントとして、空気を入れて膨らませるタイプの棍棒が2本入っている」という情報1つで購入を決めました。
 リーダーが古代語+ジェスチャーで指示をだし、チームメイトに積み木で建造物を作らせます。チームメイトの行動が間違っていれば、リーダーは棍棒でチームメイトの頭を2回叩き、注意してあげましょう。ちなみにチームメイトは正しい行動を取っても何故か1回棍棒で叩かれます。理不尽。
 誰1人として日本語を話すことができないという状況は特異ではあるのですが、実は結構楽しみ方がプレイヤーに委ねられているゲームだったりします。コツは恥ずかしがらないことかな。全力でどうぞ。




 

14.おさわり人狼


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 DDTさんで購入した、正体隠匿系おさわりゲーム。常に手帳に入れて持ち歩いています。
 "人狼"になったプレイヤーは、他のプレイヤーが目を閉じている10秒間、好きな人数の好きな人の指を好きなだけ触ることができます。で、皆で話し合って誰が人狼かを当てるという。触られてなくても絶対「触られた!」と主張しなくてはならない役職、"変態"も入れるとさらに盛り上がるぞ。「あなたもしかして変態なんじゃないですか」と人に向かって堂々と言えちゃうわけです。最高。
 "人狼"にならないと気になるあのコの指にお触りできない!という問題点があるのですが、インストをすれば、「こんな感じで何人でも触って良くて~~」とか言いながら、自然にお触りができるという攻略法を発見しました。お試しあれ。





15.レース・フォー・ザ・ギャラクシー


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 これまたDDTさんで中古をお買い上げ。ずっと遊んでみたかったので、出会えてよかったです。
 『プエルトリコ』に影響を受けたゲームの1つということで、舞台が宇宙に、コンポーネントがカードに変わり、最も大きな銀河帝国を作ることを目指します。随所に『プエルトリコ』感は残しつつも、本家には無かった疾走感や爽快感みたいなものが非常に心地よくて、何度も遊びたくなるゲームです。フレイバーも、なんかこう、僕が考えた最強のSF感があって、カード1枚1枚を眺めているだけでも楽しい。アイコンが分かりづらいと巷で評判ですが、慣れてしまえば言う程ない・・・かな?
 北九州ボードゲーム交流会では一時期よく遊ばれていたそうで、ありうむさんに何度かお手合わせ願いました。teniさんともいつか対決してみたいけど、ボコボコにされそうな気がする・・・。


 


16.ルーム25

 
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 8月中旬、れん君+れん君の同僚さんと柴さん宅に遊びに行った際、との子さんに遊ばせていただいたゲーム。との子さんと柴さんは超キャッチーなお姉様とお兄様なのですが、この時が初めましてだったのですね。
 皆で刑務所からの脱獄を図るのですが、チームには2人裏切り者(看守)が混ざっていて・・・みたいな感じ。アクションをプロットしながら、5×5のタイルで構成された刑務所内をうろちょろしていきます。制限時間内に生き残っている全員で脱獄できれば脱獄囚チームの勝利。脱獄囚全員を行動不能にするか、制限時間まで脱獄を阻止し続けることができれば、看守チームの勝利。
 柴さんと看守になって、脱獄囚共を欺いたときの気持ち良さは、今でも忘れられません。このちょっとサイバーな感じと疑心暗鬼な雰囲気が、海外ドラマっぽくていいわよね。
  




17.七王国の玉座:第2版


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 原作はファンタジー小説、海外ではドラマも大人気の『ゲームオブスローンズ』のボードゲーム。8月のABCで遊ばせていただきました。
 いわゆるロマン枠というか、世界観が濃厚で、プレイ時間も忘れてとっぷりとのめり込めるような、そんなゲームの魅力を教えてくれたのがこの『七王国の玉座』でした。超ワクワクするぞ!ゲーム自体は、途中で打っちゃった致命的な一手を終盤まで引きずって、ボロ負けでしたが♨
 サヲイヱさんの、世界観を表現するためのこだわりが凄かったです。スピーカーでサントラは流すわ、6つの王家を示す旗は貼ってあるわ、剣とカラスと玉座のトークンが実物大だわで、そういうベクトルへのお金のかけ方もあるのかと。





18.トワイライトストラグル


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 ブログ1周年企画で、ヒロさんに遊ばせていただきました。他2名分のプレイログと3名分のインタビューまだ記事にできてなくてごめんなさい・・・来年こそは必ず。
 片方がソ連、片方がアメリカになって、冷戦を繰り広げるという2人用ゲーム。各国への影響力を強めていったり、クーデターを起こしたり、ワンちゃんを宇宙に飛ばしたりします。史実を再現したカード効果と、一瞬も気を緩めることができないピリピリとした展開がキャッチー。
 ヒロさんと遊んだ際には、ソ連側のぬんが押せ押せゴーゴーで序盤に大きくリード。そのリードを守りきる形で勝利、世界を社会主義に染めました。重たいゲーム勝てると嬉しい・・・





19.The King Is Dead


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 今年遊んだ中で、最も切れ味が鋭かったゲームかも知れない。インスト中から「これ絶対ヤバい」ってずっと言ってましたし、遊んでる最中も「ほらやっぱりヤバい」ってずっと言ってました。
 配られた8枚のカードで、スコット、ウェールズ、ローマン・ブリテンの勢力争いに茶々を入れていく感じ。ルール自体は決して複雑ではないのですが、いざ遊び始めてみると全然動けません。一手目が打てないんです。で、中盤やっと見通しが立ってきたかなとか思ってると、また新たなジレンマが待ち受けてたりします。
 9月の北九州ボードゲーム交流会で遊ばせていただきました。4人プレイなので対面ペア戦だったのですが、『ルーム25』以来の柴さんとのコンビネーションが炸裂、無事勝利を収めました。その時以来、「近いうちに絶対買おう」と心に決めてはいるのですが、未だに手を出せてないですね・・・。





20.ティチュー


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 9月の毎週水曜日は、ヒロさんの積みゲーを遊ぶ会、通称"積み滅ぼし会"に参加させてもらいました。そこで出会ったのが、この似非中国大富豪こと『ティチュー』です。如何にも中国の伝統ゲームっぽい雰囲気を醸してるのですが、騙されてはいけない、こいつは1991年にスイスで生まれたゲームだ。
 ルールの大味さというか、ちょっと頭悪そうな感じがすごく良くて、インストを聞いてるだけで笑えてきちゃいます。でも実際に遊んでみると、ちゃらんぽらんに見えていた特殊カードの効果や特別ルールが上手く絡み合い、独特のプレイ感とジレンマを醸すという、大変胸が熱くなる仕様なのです。
 普段、購入は未プレイのものが中心で、一度遊んだものは面白くても買わないことが多いのですが、コイツはなんだかんだで買っちゃいました。そのうちティチュー会したいです。

 



21.SCYTHE(大鎌戦役)


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 2016年下半期はほとんどコイツ一色でした。順位を決めるのが苦手とか言いつつ、2016年ぬん年間ゲーム大賞を決めるとすれば、『パンデミック:レガシー』と『ヴィティカルチャー』、『SCYTHE』まで絞って、あとはどうしようかなって感じになると思います。
 まるで原作があるかのような壮大な世界観。こんな見た目なのに戦闘がなかなか起きなくて、むしろ漂っているのはどこか放牧的な雰囲気。そしてその奥に眠っているのは、意外とシンプルな拡大再生産の歓び。そのどれもが私の心にグサっと刺さり、世界観サマリーを作ってみたり、拡張はもちろんのこと、メタルコインやリアル資源トークン、プロモカードの類まで買い揃えたりして、定期的に卓を立てるに至っています。お金を突っ込んでもいいと思えるコンテンツに出会えることって、幸せなことであると同時に残酷なことでもあるのだと、『SCYTHE』は私に教えてくれたの。
 拡張の2勢力はいずれも癖が強そうですし、「遊んでみたい!」と仰ってくださる方もまだまだいらっしゃるので、来年もどんどん卓立てるよ!



 

22. ラストコール


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 カクテルを作るゲーム。記念すべき第100回目の北九州ボードゲーム交流会にて、teniさんに遊ばせていただきました。
 お酒を作るっていうテーマだけでもお腹いっぱいなのに、コンポーネントが可愛くて、ルールもシンプルで盛り上がるとかもうキャッチーさの数え役満かよって感じです。ちょっとリアルタイムアクションっぽさがあって、タイミングを見計らってカクテルを作るわけですが、上手に作れないと氷トークン(=マイナス得点)を受け取らなくちゃいけなくて、でも氷トークンもめちゃかわだからまあいっかな~みたいな(よくない)
 『The King Is Dead』や『ティチュー』と同様に、これは手元に持っておきたいなーと思いました。
 
 



23.ファウナ


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 業務後さいころ倶楽部でジェリカフェ天神店にお邪魔した時に遊びました。
 いや、今までですね、正直ナメてたんです。『ファウナ』。動物の住んでるところとか体重とか当てるクイズゲーなんでしょ?みたいな。知育玩具的な感じなんでしょ?みたいな。
 で、実際に遊んでみるじゃないですか。全然違いました。どこまで保険をかけるかだとか、1位との差を埋めるためにどこにビッドするかだとか、ちゃんと悩ましいゲームになってる。ていうか、ちゃんとこういう形になるだろうということを見越して、「動物のステータス当てクイズ」的なテーマでゲームを作るっていうそもそもの発想がヤバい。システムに感心させられたり、世界観に圧倒されたりすることはあっても、なんかこんなよく分からない形で感動させられたゲームって今までなくて。フリーゼがフリーゼたる所以を、思い知らされました。



 

24.ラットルボーン


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 買ったのは10月の末だったかな。某ブログ様で紹介されていて、気になったので取り寄せました。
 ダイスの出目がチップ的な感じで、取り外しが可能になってます。すごろくの要領でマップをウロウロしながら、新たなチップを獲得。普通の6面体ダイスを、段々自分好みにカスタマイズしていくと。なんだか難しそうな感じですが、それなりに運の要素も大きくて、プレイ時間も30分とかからないので、頭を使わずにちゃちゃっと遊びたいときにオススメです。コンポーネントも可愛くて素敵よ。
 ふさちゃんが"ギャンブル"の出目でゴリ推しするという戦法を取ってて、太刀打ちできないぐらい強かったのですが、なんか対抗策あるのかしら・・・。





25.オーディンの祝祭


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 ウヴェ様のエッセン新作。テンデイズさんの日本語版発売のタイミングが怖いくらいに完璧でしたね・・・。
 なんというかこう、なんだかんだウヴェ様にはワクワクさせ続けられるんだろうなと思いました。ダイス振ってるのに運ゲー感がない。パズルやってるのにアブストラクティな閉塞感がない。物品のレベルアップやらボーナスやら、小さな快感まで随所に散りばめられている。BGGのトップ100位以内に7作品がランクインしている彼ですが、まだまだアイディアの枯渇とは無縁のようです。
 購入してから1ヶ月で5回ほど遊びましたが、遊ぶ度に新たな発見があるゲームです。もっと卓を立てる機会があればいいのですが物理的にも重ゲーで、外に持ち出すのに一苦労なのが玉に瑕ですなあ。





26.ルドフィール

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 ヒロさんと深夜の2人ゲーム会をした際に遊ばせてもらった一品。ヒロさんがteniさんからお借りしたものだったみたい。
 「プラスチックの駒がたくさん入ってる」とか「何かを記憶する必要がある」とか「少なくとも1匹動物が登場」とか書いてあるカードを出していき、その条件を全て満たすボードゲーム名を答えます。ボードゲームを200種類は知っていないと厳しいと言われる、まさに究極の「遊ぶ人を選ぶ」ゲーム。
 拡張ルールの『ルドファクツ』がこれまたクセモノ。時間制限のある中で、2つの条件を満たすゲーム名を絞り出さなければなりません。ゲームは浮かんでるのに!ゲーム名が出てこない!
 知識量だけ言えば私がヒロさんに敵うわけがないのですが、思い出す力やら瞬発力やらが絡んでくるのがよいですね。機会があれば、大人数で遊んでみたいです。





27.キャプテンソナー


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 潜水艦ゲームを4対4のチーム戦で、しかもリアルタイムでワチャワチャと遊んじゃおうという怪作。我らがフラガ先生と、Yohan Lemonnier氏との共作です。
 リアルタイムなのでチーム間のホウ・レン・ソウが大切なのですが、リアルタイムだからこそホウ・レン・ソウすらままならないという。そのチームメイト間の認識のズレが笑いとドラマを生み出す感じは、黄金期のアンジャッシュのコントを見ているかのようです。
 キャプテンソナー会とかしましたね~。北九州と久留米でオープン会が同日開催ということで、完全に裏番組状態だったのですが、7人集まってくれて嬉しかったです。ラビ君とセイ君キャプテン上手かった。





28.The Prince(プリンス)


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 ルネッサンス初期のイタリアにおける、名家同士の争いを再現したゲーム。11月のボドゲラボで、teniさん・まるさん・ヒロさんという豪華なメンツで遊ばせてもらいました。
 かなりフリーな、ゴリッゴリの交渉ゲーです。優位な状況を存分に活かしながら、大人げなく交渉を仕掛ける大人4人、という絵が2時間強続いて、もうずっと笑いっぱなし。メンバーにかなり依存するゲームなんでしょうけど、キャッチーなメンツで遊ばせてもらえて幸せでした。
 ほぼ同じようなテーマでほぼ同じようなことをする『Princes of the Renaissance』というゲームもあるらしくて、こちらも機会があれば是非遊んでみたいです。





29.タイムストーリーズ


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 4月頃からずっっっと遊びたかったタイトル。ヒロさんにお借りして、白緑パイセン、ごわすちゃん、おはぎちゃんと遊んでいます。
 歴史の歪みを修正するため、その時代に生きる人の身体に自分の意識を飛ばし、同じ期間を二回三回とループします。アツいストーリーと重厚な謎解きが待ち受けているため、一度遊んだら二度と遊べない、ネタバレ厳禁のボードゲームです。
 基本シナリオと拡張シナリオその1までクリアしましたが、これは噂に違わぬ面白さ。よく「謎解きクラスタとボードゲームクラスタは親和性が高い」といった言い方をされて、事実、この1年は謎界隈の方と知り合う機会も多かったのですが、謎解きをボードゲームの形に落とし込むとどうなるのか、その1つの答えがここにある・・・のかも。拡張2つ目も早く遊びたいです。
 




30.アド・アクタ


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 最後はゲムマ2016秋で中古を購入した『ad acta』です。
 完全に一目惚れでした。パッケージがなんかおみやげみたいな紙。それを取った箱も紙。中を開けるとボードも紙。あとなんかクリップが入ってる。とてもじゃないけど、海を越えてやってきた実績のあるボードゲームとは思えない見た目です。
 ゲーム内容はと言えば、公務員になって書類を決裁するというもの。なんか『ニムト』的な、この枠に飛び込みたい飛び込みたくないみたいな計算をしながら、ジリジリ遊ぶアクションポイント制。で、アクションカードがめちゃ強い、みたいな。時代が近いからかもしれないけれど、ちょっと『トーレス』を思い出しました。好きよ。
 一度遊んだ時は3人プレイだったのですが、4人の方が面白そうね。年明け早めに遊びたいです。


 






というわけで、以上30タイトルでした!めっちゃ疲れた~~



数字的な話をすれば、今年購入した数は77個、累計所持数は105個になりました。うち積みゲーが7個。諸先輩方に比べれば、まだまだ健全です。

今年初プレイだったゲームが347個、累計は401個。オープン会に行き始めてから加速度的に増えましたが、こちらもまだまだ・・・。





さてさて、今年は本当に多くの方と出会い、いっしょに遊ばせていただきました。

県内のオープン会にあちこち足を運び、ゲムマにも春・秋と2回参加、県外のフォロワーさんにも出会うことができました。

去年の今頃は、こんなことになるなんて全く想像してなかったよ。

1年間ありがとうございました!来年もたくさん遊んでください。


特にスポッチャ班には、ゲーム内・ゲーム外共にめちゃくちゃお世話になりました。みんな大好きです。ありがとう。





業務後さいころ倶楽部各位も、気まぐれな私にいつもお付き合いありがとう。

君らにも遊んでほしいゲームがたくさんあるのよ。新年ゲーム会するぞ!
 
大学の後輩たちともまた遊べたらいいなあ。




そして誰よりも大切なおはぎちゃんに感謝を。私が私でいられるのは、あなたのおかげです。







オープン会に顔を出すようになってから、このブログも「やっててよかった」と思える場面が増えました。

ぶっちゃっけ書くのめちゃくちゃ時間がかかりますし、ブログ書くためにボドゲで遊ぶ時間が減っちゃうとかもう本末転倒もいいとこなんですけど。

でも、「ブログ読んでます」という声をかけていただく度に、また頑張ろうと思えるのよ。ふふ。

いつもご愛読ありがとうございます。来年もよろしくどうぞ!




 




よし、年末っぽさも醸したところで、そろそろ年越し蕎麦にありつきたいと思います。

2017年の私の、そして皆様のボドゲライフもどうか、キャッチーでいてください。

 


ぬん