みなさんキャッチーですか。ぬんです。
2~4人用
『タイムストーリーズ』日本語版がいよいよ発売間近ですね。
"ボードゲーム"という枠組みを保ちながらも、ストーリーがあったり謎解き要素があったりで、1つの"体験"として楽しむタイプのゲームが最近増えてきました。
だけどもだけどですよ。
通常のボードゲームだって、それを遊ぶこと自体が1つ貴重な体験なわけで。
皆でキャッキャ言いながら遊んだとか、熱い勝負を制したとか、そういう1つ1つの体験を大切にしていきたいなと思うのです。
今日ご紹介するゲームは、ストーリーも謎解き要素もありません。カードを破いたりもしません。
ですが、少し変わった体験をみなさんに提供してくれる、かもねん。
そのゲームの名は、
『リカーーーリング』です。
賽苑さんがゲムマ2016秋で頒布したカードゲーム。
カード構成は、1が1枚、2が2枚、3が3枚、…、9が9枚という『ペアーズ』方式。
…に加えて、5人プレイだとRのカードが10枚加わります。
3人プレイ、4人プレイだと使うカード構成が変わるので要チェキだ。
さてルール。
カードを手札として配り切ります。1のカードを持っているプレイヤーが、
1のカードを出してゲーム開始だ。
そこから時計回りに手番が進みます。
手番には、場に出ているより強いカードを出そうね。
それすなわち、
①場に出ているカードと同じ枚数の、より数字の小さいカードのセット
もしくは、
②場に出ているカード枚数+1枚のカードのセット
ちなみに、Rは最弱のカード。まあ数字の10と思えばいいんじゃないかしらとりあえず。
で、出したカードの代わりに、元々場にあったカードを手札に加えます。
こうして、手札からカードを出して場のカードを手札に入れて…を繰り返していくと、段々場のカードの枚数が増えてきて、より強いカードが出せなくなってきます。
その時はパスをしましょう。出せるカードがある時もパスしてOKよん。
ただし、一度パスをしたら、このラウンドはもう手番は回ってきません。"ハードパス"ってやつですな。
自分以外の全員がパスをしたら…
その時場に出ているカードを、裏向きで自分の手元に置いておきます。
これがゲーム終了時に自分の得点になるぞ。
得点をゲットしたプレイヤーが、手札から新しくカードを1枚出して、ゲームを続行します。
そうこうしていると手札が減ってきて…お、ちょうど手札が0枚になるように出せるやんけ!
この時本当は9×2枚が手札に戻ってくるはずなのですが、そうなるとゲームがいつまでも終わらないので…
9×2枚はゲームから除外。
出された5×2枚に対して、他のプレイヤーでカードを出していき、全員がパスをしたらゲームが終了です。
手札を0枚にできるのは1人のみってことですな。
この時点で獲得しているカードが、
1枚1点になります。ただし、Rのカードを点数にできるのは、手札を0枚にしたプレイヤーのみです。
点数の最も高いプレイヤーの勝利。
とルール説明を聞いただけでは、「なんか分かりづらいし何が面白いんだこれ???」って感じなんじゃないかしら。
実際に最初の1回は、ただただルールをなぞってプレイするだけになると思います。
でも、2回3回と回数を重ねるうちに、「ん???これは???」というモニョっとした感覚が自分の中に芽生えてきます。
「ちょっともう1回やってみようか」
と気づけば5回目6回目が過ぎていて、なんとなく「こういうことかしら」という結論が見え始めるのだけれど、それでもなんかまだ霧は晴れない感じで。
う~~~んなんかふわっとしたことしか書いてないんだけどさ、何が言いたいかって、初めて遊ぶ人たちで集まって、1回2回3回何回とプレイして、この
「んんん???」
という感じを味わってほしいのですよ。みんなで。
誰かに「『リカーーーリング』はこういうところを楽しむゲームなんだよ」と教えられるんじゃなくて、雲の上でタップダンスをするような、水の中でバットを持って素振りをするような、こののっぴきならない感じを味わってほしいのですよ。みんなで。
初めて遊んだとき、「これ多分一晩越せるやつだ」と思いました。
ボードゲームブログをやっといてなんなのですが、これ以上の言葉に何の価値があるんだろう。
気になる方は是非遊んでみてください。できれば初めての人たち同士で。
というわけで、『リカーーーリング』のご紹介でした!
プレイ後ちらっと見てみた箱裏に書かれていた、「みんなの想いがぐーーーるぐる」という文言が、やけに胸に染みました。
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