みなさんキャッチーですか。ぬんです。












みなさんは石油どうですか石油



私が子供の頃は「石油はあと何十年で枯渇する」みたいなことをよく言われていたのだけれど、最近めっきり聞かなくなった気がしません?

と思ってちょっと調べてみたら、何やら興味深いことが書いてありました。



地球上に存在する原油の絶対埋蔵量のうち、採算が取れると判断された油田の埋蔵量が「可採埋蔵量」であり、この可採埋蔵量を1年間の石油生産量で割ったものが「可採年数」です。「可採年数はあと30年」と聞くと30年後には石油がなくなってしまうのではと心配される方がいますが、可採埋蔵量とはあくまでも経済的概念であり、石油・ガスを探し出す探査・探鉱の技術や(中略)生産技術が進歩して開発コストが下がれば、石油の可採埋蔵量は今後も増加します。
過去の40年間のデータでは可採年数は常に30~40年前後を維持しており、今後も同様の推移が予測されます。

 (三井海洋開発株式会社ホームページより引用)


ん~~~面白い!

「可採年数」って、地球上にあと何年分の石油しかない、という話ではなくて、今の技術で石油堀りが職業として成立するのはあと何年、みたいな経済ベースでの指標なのね。

もちろん毎年石油は消費しているわけですが、同時に技術も進歩していて、年々より多くの石油がより安く掘れるようになっていってますよと。結果とんとんですよと。なるほどねん。












なんかこういう、物事を経済や商売の角度から見る話は楽しい。


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(画像はFULL道具屋 無限堂大阪様より)

例えば、地方のスナックやらレストランやらがお店の外壁につけている、この手のタイプの電光掲示板あるじゃないですか。文字がずっと変わったりするやつ。




これすごいなあといつも思います。

だって合理的な経営者であれば、これを導入することによる初期費用、電気代、維持費、手間賃よりも、これの宣伝効果による売り上げ増の方が大きい、と判断して導入するわけじゃないですか。


素人の私から見れば「おいおいマジかよ」って感じなのですが、ちょいちょい見かけるってことは結構有能なんだろうなああの電光掲示板…。





みたいなことを考えながら、普段街を歩いてます。なんかこう書くとお金にがめつい人みたいだ…













何の話でしたっけ。そう石油の話。


まあ兎にも角にも、石油はまだまだ採れまっせということで!

今日は世界中で石油堀りに挑戦する、こんなゲームのご紹介ですよ!










i9n
strothmann-spiele
2~5人用
プレイ時間:30~45分



『i9n』
です。














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ここでみなさんの頭の中に、「これタイトルなんて読むんですかね」というクエスチョンマークがポコっと生えてきたと思うんですけれども、そのクエスチョンマーク、私が摘み取ってみせましょう。



なんとこれで"information"と読みます。

どうやら、"i+9文字(nformatio)+n"みたいなことらしい。めっちゃカッコええやんけ。


 
















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これがボード。

上3分の2程に世界地図が、下3分の1程にゲームがどのように進行するかが描かれています。









さて、この世界地図を2つのエリアに区切る方法が、全部で6つあります。

それすなわち、








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北半球か、南半球か。


 








 
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②本初子午線より西側か、東側か。

 

 








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赤道寄りか、極寄りか。












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大西洋側か、太平洋側か。












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霧がかっているか、晴れているか。












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か、か。













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さらにボードをよく見てみると、長方形で64の地域に区切られており、各地域にアルファベット(A~H)+番号(1~8)でナンバリングがしてあります。




ここで1つ、難しいけど重要なポイント。


先程紹介したエリアを2分する6つの方法、その6つ全てにおいてどちらかの選択肢を選んでいったときに、その条件を満たすエリアは必ず1つしかありません。


例えば、①北半球で、②本初子午線より西側で、③赤道寄りで、④大西洋側で、⑤晴れていて、⑥である地域は、地球上に"D1"ただ1ヶ所のみです。
















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さらに、6つの方法×2択=12の条件のいずれかが描かれたカードが、それぞれ3枚ずつあります。

これは、この条件の場所で石油を掘ってもいいよという採掘権です。




















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そして、穴がボコボコと空いている、なにやら怪しげな黒い板。
















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この板も、12の条件に対応したものがそれぞれ1枚ずつある感じ。












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で、ゲーム開始時、

板を6つの方法ごとに分ける

それぞれの方法から1枚ずつ、裏向きのままランダムに選ぶ

選ばれなかった6枚はゲームから除外


的なことをします。



『i9n』は、64の地域から、ここで選ばれた6つの条件を全て満たすただ1つの地域を見つけるゲームです。

 


 











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まずは選ばれた6枚の板のうち、各プレイヤーはランダムに2枚ずつを見ます。

ふむふむ、西で大西洋ね。














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そして、6枚の板のうち、裏向きのままランダムに選んだ1枚をゲームの箱にセット。その上から、目隠しボードを置きます。

目隠しボードには、縦列が1~8、横列がA~Hまである表のようなものが書かれており、64の穴が空いています。













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自分の色のコマを2つずつボードに置いたらようやくゲームスタート。















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ゲームはアクションポイント制です。

プレイヤーは与えられたアクションポイントを消費しながら、コマを移動させ、採掘権を手に入れて…









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自分のコマがいるエリアの条件に合う採掘権1枚を捨て札にし、石油の採掘を行います。














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ここでこのゲーム最大のキャッチーポイント!採掘が楽しいかつ合理的!

例えばA7のエリアを採掘したいなら、目隠しボードのA7の穴に、細い棒のようなものを刺します。












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目隠しボードの下にはいずれかの条件を表す板が1枚入っているわけですが、それぞれの板は、その条件を満たしているエリアのところにだけ、こう、穴が空いてるわけですよ!伝われ。









 


なので、採掘したエリアが、ゲーム開始時に選んだ1枚の板の条件を満たしていると…


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棒は箱の底にコツンと当たるはず。














 
でも、もしも条件を満たしていないエリアを採掘しちゃうと…

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棒が箱の底まで届かないのだよ。














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他の人の成功や失敗を見ながら、箱に今設置されている条件を予想し、掘っていきますよと。

成功1ヶ所につき1勝利点。棒を刺す瞬間はドキドキです。



4回採掘に成功したら第1フェイズが終了して…






 








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板を箱に1枚追加します。


 










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ここで何が起こるかと言えば、第1フェイズでは成功していたはずのエリアが…
















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新たな条件(=板)が増えたことにより失敗するケースがでてくるんですよ。














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ただし、第2フェイズでは採掘に成功すると2勝利点がもらえるぞ。















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こうしてどんどん採掘を進めながら、板と得られる勝利点を増やしていき…



 











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最終的には6枚全ての板がセット。

採掘に成功するのは64ヶ所中1ヶ所だけになります。
成功したら5勝利点。















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その1ヶ所が採掘されたらゲーム終了!採掘で得た点数に加えて…








 




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ゲーム終了時まで持っていた、今回採用された条件の採掘権が、1枚1点になります。


 













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うん、これは面白い!

条件の推理材料として、採掘の成功失敗に加えて、各プレイヤーがゲーム開始前に条件を2つずつ知っているのがすごくよい。

それを踏まえて、他プレイヤーの動きをよーく観察する感じな。好きなタイプの脳みその使い方するやつだこれ。




 








しかーし!


この『i9n』、実はまだ説明していないある要素が、ちょっと議論を呼んでいるようでして。








それがこちら。







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ダ    イ    ス



















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なんとこの『i9n』、毎ターン使えるアクションポイント数が固定ではなくてですね、手番が来るたびに1~3までのダイスで決めるんですよ。なんで?



「石油を掘る」という行為の、運に起因する部分をダイスで表現してる…のかな。

遺跡発掘の『テーベの東』みたいに。








 









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ただなんだろう、そこまでめちゃくちゃ理不尽なものかと言えばそうでもなくて、石油の採掘にかかるアクションポイント数が、出目マイナス1アクションポイントなんですよ。

出目が3であれば2アクションポイントを消費しなきゃいけませんし、出目が1であれば0アクションポイントでOK(ただし1ターンに1回だけ)。いずれの場合も、残るアクションポイントは1だけです。




ということは、出目が大きい時に移動や採掘権の獲得をして、出目が小さい時に採掘をする、みたいな動きをすれば効率的なわけで。

個人的には、そんなに嫌な感じはしなかったかな。賛否分かれるのは理解できますが…







その辺の評価を脇に置いといても、採掘システムのキャッチーさと、自分の中で徐々に候補地を絞っていく高揚感だけで、ご飯3杯はいけちゃうゲームだ。


















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というわけで、『i9n』のご紹介でした!

『キャッチーでいてください。』も今日から『b7y』(b+e_catch+y)に改名します。(しません)