みなさんキャッチーですか。ぬんです。
昨日9日は、北九州ボードゲーム交流会にお邪魔しました。 場所は門司の赤煉瓦倉庫。
何もなくても毎月楽しい北九州なのですが、今回は企画モノとして「ソレジャナイゲー」が多く用意されていました。
「ソレジャナイってどれじゃないのよ」って感じだと思いますが、例を挙げると『モダンアート』じゃなくて『モダンアートカードゲーム』を遊ぼう、とか、『ラー』じゃなくて『ラーダイスゲーム』を遊ぼう、とか、まあそういうことです。なるほどソレジャナイ。
というわけで、今回も朝から晩まで遊ばせていただいたので、ポツポツ感想書いていくわよ~~!!
◆空飛ぶチーズ
2~4人用
プレイ時間:30分
タイトルとコンポーネントで大体どんなゲームか分かるこの感じ、ぬんはすごく好きよ。
スプーンを、てこの原理で、アレして、チーズを、ぽーんと、ほら、ね。
で、自分の色のマスに入れると得点で、猫のいるところに入れちゃうと減点で、ほら、ね。
チーズがすんごく軽いんですよこれ。
絶妙な力加減が必要で、慣れてきたと思って「ふんふーん♪」とスプーンを叩くとすごく遠くに飛んでっちゃったり。む、難しい…
波に乗れずに最下位でした。悔しい…
◆リスキーアドベンチャー
2~4人用
プレイ時間:45分
俺たちの冒険には、いつだってリスクが付き物サ。
まずはワープレよろしく、3人いる自分の探検家たちを好きなマスにセット。
で、ダイスを4つころりんと振りまして、その出目を組み合わせてタイルやらなんやらをお買いもの。
買えるのはもちろん、自分が探検家を置いた3ヶ所からのみです。はいリスキー♨
基本的には本当にこれだけなんだけれど、取ったタイルでお買い物がお得にできるようになったり、セットコレクションをさせてみたり、好きなダイス1つの出目を変えられるトークンがあったり、コマを進めれば進めるほどおいしい特典がもらえるキャンプというエリアがあったり、ゲーム終了条件が複数あったりと、なかなか凝った造り。
でも遊びにくさは全然なくて、なんかこう、複雑になり過ぎない一歩手前でうまいとこ止めてるなって印象を受けました。すごく気軽に気楽に遊べる。
キャンプをすごく頑張るというアウトドア感溢れる戦法が幸いして、するっと1位を獲得。楽しい!
こんぐらいの緩さと軽さのゲーム、持ってると重宝しそうだなあと思いました。
◆アルハンブラ・ダイス
2~6人用
プレイ時間:60分
きたきた来ましたよソレジャナイシリーズ。
ぬん@キャッチーでいてください。@be_catchy『アルハンブラ』というボードゲームがあります。アルハンブラ。4種類あるお金でタイルを買って、自分だけのアルハンブラを作ろう。買い物してもお釣りがでないのが悩ましい。サクッと遊べる箱庭もので、なんかすごくほんわかしました。 https://t.co/6Lnb2A8J4Y
2016/09/07 23:39:38
4種類あるお金を上手く使って、建物タイルを購入。ルールに従って手元に配置し、自分だけのアルハンブラを作っていこうぜ、という非常にキャッチーなゲーム。
そんな『アルハンブラ』がダイスゲームになりましたよと。
8個のダイスを好きな数確保しつつ計3回まで振り、できるだけ同じ出目を集めていきます。より少ない振り直し回数で、よりたくさんの同じ出目を集めましょう。
この手の確保&振り直し系ダイスゲームはギャンブル感あって楽しいですね~~ところで『アルハンブラ』どこ行った?
言ってしまえば本家と完全に別物ではあるんですけど、これはこれでなかなかキャッチーな仕上がりになってて楽しかったです。個別記事書こうかな。
追記(2017.04.19):
個別記事書きました。
あの名作がダイスゲームに!本家どこ行った!『アルハンブラ・ダイス』の話。◆ペンギン
ソレジャナイシリーズが続きます。
先にネタを割ると、今ではすっかり定番になった『ペンギンパーティ』の元になったゲームです。
配られた立体駒。
『ペンギンパーティ』はカードをピラミッド式に並べていくゲームのはずだけど!なんだよ元々は立体だったのかよ!なーるほどこいつは面白そうやんけ!レッツプレイ!
全然きれいに重ならねえでやんの♨ もうガッタガタ。
多分ちゃんと気合を入れて製品化すれば、立体で遊んでも面白いはずなのだけれども…
製作の過程のどこかで致命的な連携ミスが起こってる感じがビンビン伝わってきます。
受け取ったぜ、お前の想い。ナイスソレジャナイ。
◆カルカソンヌダイス
2~5人用
プレイ時間:10分
もうキャッチーヌンお腹いっぱいだよ…
これまた『アルハンブラ・ダイス』と同じく、確保&振り直しシステム。
そうなの?『〇〇ダイスゲーム』ってそうなの?(偏見)
確保したダイスでより大きな街を作り、最初に42点に到達したプレイヤーの勝利!
騎士(ミープル)の出目を3つ以上出すと、①このターンの得点はゼロになるけれども、②次の自分のターンの得点が2倍になるし、③他のプレイヤーは1個ダイスが少ない状態で1手番ずつやらなきゃいけない、という。
そんなのみんな騎士出すじゃんね。ダイス減るじゃんね。大きい街できないじゃんね。ゲーム終わんないじゃんね♨
街を作る部分はパズルゲー感あってちょっと楽しいのだけれど、もちろん『カルカソンヌ』ではないし、まあ、うん。もうキャッチーヌンお腹いっぱいだよ…
◆ギフトトラップ
3~8人用
プレイ時間:60分
欲しいものはなんですか。分かりにくいものですか。
場に様々なプレゼント候補が並びます。
「縁起物」「ピクニックのごちそう」といった物理的なものから、「相撲指導」や「チェスの達人と一局」といった体験寄りのものまで。
『ギフトトラップ』は、他の人が欲しがっているプレゼントを当て、自分が欲しいプレゼントを人に当ててもらうゲームです。
手順としては、
①「相撲指導はこの人が欲しそう、ごちそうはこの人かなあ…」といった感じで、プレゼントを各プレイヤーに1つずつ渡します。ただしプレゼント番号を伏せた状態で渡すので、誰が誰にどのプレゼントをあげたのかは、この時点では分かりません。
②全員が全員にプレゼントを渡したら、場に並んだプレゼントの中で、「自分がめっっっちゃくちゃ欲しいもの」「めちゃ欲しいもの」「割と欲しいもの」「めっっっちゃくちゃ要らないもの」を1つずつ決めます。
③1人ずつ欲しいものと要らないものを発表。欲しいものをあげたプレイヤーや受け取ったプレイヤーは点数がもらえますが、要らないものをあげたプレイヤーや受け取ったプレイヤーは…あとは分かるな?
新たなプレゼントカードをめくって①~③を繰り返すゲームです。
基本的には身内と遊びたいゲームなのだけれど、顔見知りだけどそこまでガッツリ話したことはないぐらいの方と遊ぶのも、また得るものがあってよし、って感じかしら。
加えて、他の人の欲しいものを当てたときに入る点数と、自分の欲しいものを当ててもらったときに入る点数を別管理するのが面白いですね。
これって要するに、「自分は他の人のことをどれだけ分かっているのか」「自分は他の人にどれだけ分かられているのか」のパラメータになるわけで。
で、私はと言えば、「自分は他の人のことをめちゃくちゃ理解しているのに、他の人は誰も自分のことを理解してくれていない」という極端な結果に。
なんか痛い子みたいじゃん!そんな目で見るなそんな目で!
誰か私を分かってください。
◆ソラリス
ちょっと濃いめのゲームをということで、CLOWNさん、ありうむさん、ちーちゃんと『ソラリス』。
なんですかー!!このテンションブチ上がるボードはー!!
せっせとエネルギーを集めて、7回地球に送ったプレイヤーの勝利、みたいなテイスト。
結論から言うと、めちゃくちゃ面白かったです。
エネルギーと手札という、2つの管理すべきリソースをどうこねくり回すか、がベースにあるのだけれども、とにかくルートが見えにくいんですよ。
何をどうすれば得点まで持っていけるのかを、まず見つけなきゃいけない。
やっとやりくりができるようになってきた!…と思ったら、山椒のようにピリリと主張してくる運要素ですよ。
この「ゲーム終わるの!?このラウンドで終わっちゃうの!?」というドキドキ感は、ちょっと『カタン』や『ヴィティカルチャー』に近いものがある。気がする。
ボードがいわゆる可変式ってやつで、ちょっと組み替えるだけで全然別ゲーになりそうなのもよい。
前述のドキドキ感は、今回のモジュールだと特に強く感じる、という性質のものだと思います。
メンバーに恵まれたのもあると思うんだけど、本当に楽しかった。
うまく書けるか分かんないけど、これは個別記事書きたいなあ。
追記(2017.04.27):
個別記事書きました。
可変式ボードが織りなす熱いドラマと宇宙ロマン!『ソラリス』の話。◆カンタベリーへの道
2~3人用
プレイ時間:60分
カンタベリーの一団に七つの大罪を犯させつつ、「その罪、許しましょう」と言わんばかりにめんざいふを売りつけてお金を稼ぐゲームです♨
手札からカードを1枚プレイ→1枚補充の流れでサクサクっと進みます。
カードは、一団に罪を犯させる罪カード、その罪を許す免罪符カード、あと絶妙な特殊効果の並ぶ聖遺物カードの3種類。
テーマとシステムの合致っぷりが気持ちいい。
で、最終的にエリアマジョったり早いもん勝ち要素があったり、みたいな。
軽めの中量級として良い選択肢なんじゃないかしら。雰囲気も好きよ。
惜しむらくは、2~3人用(実質3人用?)というプレイ人数の狭さかしら。
あすまーさんにあと一歩及ばず2位でフィニッシュ。リベンジしたみ!
◆LOBO77
2~8人用
プレイ時間:30分
帰ってきたソレジャナイ!
『ノイ』じゃなくて『LOBO77』、的な代物らしいです。実は『ノイ』未プレイマン…
手番に1枚ずつ数字の書かれたカードを出していき、場に出た数字カードの合計が77以上になるとライフを1失う、的なアレです。
いきなり55、みたいな強力なカードもあるのですが、合計がゾロ目でもライフが1減るという制限付き。
他にも、手番を逆回りにしてみたり、次のプレイヤーに2枚出させてみたりといった特殊カードもあり。
シンプルだけどゲラゲラ笑えて楽しい!
どうも巡りが悪く、あっという間にライフ3点飛ばされて負けちゃいました。
やはり『ノイ』未プレイなのが敗因ですね。関係ないですね。
◆黄金体験(ゴールドエクスペリエンス)
3~6人用
プレイ時間:10~30分
最後は『黄金体験(ゴールドエクスペリエンス)』。
元ネタであろうジョジョのスタンド名も、さらにその元ネタであるプリンスのアルバム名も関係ないという意味では、ソレジャナイゲーにカテゴライズしても差し支えないですよね。差し支えますね。
様々な黄金体験(ゴールドエクスペリエンス)の書かれたお題カード。
プレイヤーの1人が出題者となるのですが、出題者だけがこのお題カードを見ることができません。
他のプレイヤーに「どんな場所でやりますか?」「やったとき、どんな感想を持ちましたか?」「いくらぐらいお金を払えばできますか?」といった質問をしながら、お題カードを推測します。
出題者は早く正解すればするほど高得点。その後、もっともいいヒントをくれたプレイヤーを1人決めて、そのプレイヤーにも少し点数が入る感じ。
「正解にはなかなか行きつけないだろうけど、後からナイスヒントだったねと言われるぐらいには正解に近づきそうなヒント」を出す部分を楽しむゲーム!
…と見せかけて、真の面白みはヒントを出すプレイヤーが自分語りをできるところにある気がするぞこれ。
「私がこれをした時は〇〇〇〇で~~」みたいな話に花が咲き、キャッキャ言いながら遊んでました。
最高だったのは、「星を見た」って正解もう100%分かってるでしょwっていう状態で出てきた、「自分が一番ロマンチックだと思う、これをする状況はどんな感じですか?」という質問。
各々の語る「理想の天体観測」がもう面白いやら恥ずかしいやら。
ねえぬんのやつ聞く!?聞くよね!?聞いてお願い!
――高校時代、文化祭の前日。クラスの出店の準備で、夜遅くなっちゃうわけですよ。
で、よく言葉は交わすけれども、付き合ってるとかそういうんじゃない女の子と、まあ方向が同じだから一緒に帰ろうか、って話になる。
横並びで歩く、真っ暗な住宅街。
非日常な雰囲気にあてられて、「いよいよ明日から文化祭だね」みたいな、会話のための会話しかできない2人。
次の一文字を探すように、ふっと見上げた先に拡がるのは、満天のTwinkle Stars…
「おー…きれい…」と思わず漏らすと、隣でびくっとするクラスメーt(ここから先は有料会員登録後にお読みいただけます)
もうこりゃ違うゲームだな♨ ソレジャナイソレジャナイ♨
そんなこんなで閉会の時間となりました!なんと11時間も遊んでたぞ!幸せ!
北九州は毎回ガッツリ遊べて楽しい~~
主催のteniさん、スタッフのみなさん、同卓してくださったみなさん、ありがとうございました!
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