みなさんキャッチーですか。ぬんです。















今日はね、私の大好きな『ティチュー』というボードゲームを紹介しようと思うんですけれども。

4人用
プレイ時間:60分

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手札持つの下手過ぎませんか
このおいちゃん。カード落としちゃわないか、ぬん心配です。







 




ゲーム内容に触れる前に、NGOさん作成の日本語ルールブックから、ちょいと引用させてもらいましょう。 

6億4200万人の中国人が、毎日のようにティチューをプレイしています!

なんかスマホゲームの煽り文句みたいだ…






さらに引用。
我々はChuang氏(我々にこのゲームを教えてくれた人です)に助けを求めました。彼は孔子廟にあるお土産物屋の奥の部屋で、いくつかのルールを教えてくれました。(中略)以下に、我々が発見した4つの「ティチュー」ゲームのルールと解説を載せました。 遊ぶゲームはプレイ人数に応じて選んでください。


ふむふむなるほど。

どうやら『ティチュー』は中国で広く遊ばれている伝統ゲームのようですね。

日本で言うところの将棋とかその辺のイメージでしょうか。


 









でも全部嘘なんですよこれ。







『ティチュー』は、「現地の人から教わった中国の伝統ゲーム」、という体で、1991年にスイス人が作ったゲームです。


6億4200万人の中国人は、毎日のように『ティチュー』をプレイしちゃあいません。

 





(私これ最初すっかり騙されてて、「中国って昔から面白いゲーム遊んでるのねえ」とほくほくしてたところに、この真実を突きつけられて愕然としたのですよ。悔しいびくんびくん。)














っていうのを踏まえて、コンポーネントを見ていきましょう。







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じゃん!カードだけです!












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スートが4つあって、各スートに2~10、J、Q、K、Aの13枚のカードがあります。まあ要するにトランプですな。


スートには、それぞれジェイド(翡翠)、ソード(剣)、パゴダ(仏塔)、スター(星)と最もらしい名前が付いてます。作ったのスイス人なんですけどね。











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加えて、4枚4種の特殊カード。


4×13+4で、計56枚のカードを使って遊びます。










 







さて、先の引用の通り、『ティチュー』にはプレイ人数によって応じて選べる4つのルールが収録されています。


が、基本的には4人専用ゲームだと思ってもらった方がいいかと思います。



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で、対面(向かい側)のプレイヤーとペアを組んで戦うチーム戦です。『ごいた』的な。


先に1000点を獲得したチームが勝利となります。













「よっしゃゲーム始めっぞ!」とカードを配ろうとしますが、そうはいかない。

ルールブックによると、

中国人はカードを配らず、カードを取っていくのです。

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というわけで、シャッフルした山札をテーブル中央に置き、その山札から1枚ずつ順番に引いて手札を作っていきます。

引く順番はもちろん反時計回り。 中国人は反時計回りでゲームを遊びます(麻雀とかな)。まあこれ作ったのスイス人なんですけどね。




ちなみに「スイス人もゲームを遊ぶときは反時計回り」、みたいなことがルールブックには書いてありますけど、私基本的にこのルールブックに書いてることあんまり信用してないです♨ 













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カードをすべて引ききり、各プレイヤーが14枚の手札を持った状態になったら、準備完了だぜ。














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さて、まずは他の3人に1枚ずつ、裏向きでカードを渡します。

ここで敵に要らないカードを押し付けたり、味方にいい感じのカードを託したりするわけですな。

他の3人からもらった1枚ずつを加えて、手札を再び14枚にします。















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で、ようやくゲームが始まるわけですが、基本的にはトランプの『大富豪』(『大貧民』?ぬんは『大富豪』って呼ぶ派です)にかなり近いです。

とりあえずは、配られたカードをすべてプレイして、最も早く手札を0枚にすることを目指します。








プレイできる組み合わせは、



①シングル
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②ペア
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③ペアで階段
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④スリーカード
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⑤フルハウス
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⑥5枚以上の階段(スートはバラバラ)
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みたいな感じだ。

最初の1人が①~⑥の好きな組み合わせでカードをプレイ。














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次のプレイヤー(もちろん反時計回りにね)は、1人目が出した組み合わせで、1人目が出したのときっかり同じ枚数で、かつ1人目が出したのよりも大きな数字で、カードをプレイします。

ちなみに、数字は2が一番弱くて、Aが一番強い感じ。

プレイできない/したくない場合はパスですな。











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自分が出したカードに対して他の3人がパスをした場合、『大富豪』だと場に出てるカードを流すのですが…













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『ティチュー』ではその時点で場に出ているカードをすべて取り、自分の前に裏向きで置いておきます。

で、そのプレイヤーが手札から①~⑥のいずれかをプレイ。



これを、手札を持っているプレイヤーが1人になるまで続けますよと。















で、ここから得点計算に入ります。



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まず4位だったプレイヤーは、自分の前に裏向きで置いてある獲得したカードを、1位のプレイヤーに渡します。

さらに、4位だったプレイヤーは自分の手札を、相手チームに渡します。










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獲得したカードの中に含まれている、以下のカードが得点になるぞ。

5…1枚5点
10…1枚10点
K…1枚10点


チームの得点を合計し、記録します。














ここまでは、普通の『大富豪』からそんなに外れるところはないかな、って感じだと思います。

しかーし!!ここにさらなるルールがいくつか加わることで、『ティチュー』は余裕で一晩潰せるゲームへと姿を変えるんだぜ。



しかもこっから説明するルール、どれもめちゃくちゃ頭悪そうですげえ好きなんですよ。















さらなるルールその1!ボム!


・同じスートの5枚以上の階段(ストレートフラッシュですな)

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もしくは、

・同じ数字のカード4枚(フォーカード)

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この2種類の組み合わせを"ボム"と呼び、現在場に出ているカードがどんな組み合わせであろうと、もっと言えば自分の手番であろうとなかろうと、いつでもプレイすることができます。

ボムはあらゆる組み合わせに勝ちます。ボムを倒せるのは、より強いボムだけです。








A君「おら!QQKKAAだ!誰も出せねえだろ!」

A君「(フッ…決まった…)」

B君「はいボム~~~~wwwwww(4444)」

A君「!?!?!?!?!?!?!?」

みたいなやつです。たのしいよ。

 






 







さらなるルールその2!特殊カード!

上述の通り、4枚の特殊カードがあります。






①マージャン(麻雀)


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とりあえずラウンド開始時、持ってる人が最初のカードを出せます。

マージャンは数字"1"のカードで、2よりも弱い最弱のカード。

じゃあ弱いだけかって言うとそうじゃなくて、マージャンをプレイした際、好きな数字を1つ宣言できます。(「8!」とか「A!」とか)

次のプレイヤーは、その数字を持ってたら絶対にプレイしなければいけません。

持っていない場合は好きなカードがプレイしますが、マージャンの呪いは継続し、その次のプレイヤーがその数字をプレイしなければなりません。


場が流れようと何しようと、誰かがそのカードをプレイするまで、この呪いは解けません。恐ろしや。










②ハウンド(狛犬)


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イッヌ。今イッヌって書こうとキーボードで「INNU」って入力したら「いんう」って表示されて、「なるほどそうなるわよね」ってなりました。どうでもいいですね♨

自分が場を流して、「さあどの組み合わせで出そっかな~~」って時にハウンドをプレイすると、その権利をパートナー(斜め向かいのプレイヤー)に譲ることができます。

華麗なパス回しを見せてください。回すも何もチーム2人だけだけど。










③フェニックス(鳳凰)


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ジョーカーに近い。かな。



任意の数字のカードとして、組み合わせに入れて使用できます。3・3・フェニックスでスリーカード的な。

ただしボムを作るためには使えないというルールがあるぞ。



また、シングルでプレイすると、"直前に出てたカードの数字+0.5"の数字を持つカードになります。 

6の後に出しても6.5なんで普通に7とか出されちゃうんですけど、Aの後だとA+0.5でめちゃ強です。


ただしこのカード、獲得してると得点計算時にマイナス25点になってしまいます。 さあどうする?











 

④ドラゴン(竜)


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シングルとしてのみプレイ可能で、他のあらゆるシングルのカードに勝ちます。

AにもA+0.5にも勝ちます。超えるためには、ボムしかありません。



ただしこのカードで場を流しちゃうと、場のカードは自分が獲得するのではなく、相手チームのプレイヤーの好きな方に渡す感じになります。


さらにこのドラゴン、獲得してると得点計算時に25点になります。さあどうする?
 



















さらなるルールその3!ティチュー!


ここでアツいタイトル回収ですよ。




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カードが配られて、さあプレイしよっかね~~っつって、自分にとっての1枚目のカードを出すその瞬間までであればいつでも、プレイヤーは「スモールティチュー!」と宣言することができます。

スモールティチューを宣言した上で手札を1番に無くすと、得点計算時に追加で100点が入ります。ただし、1位になれなかった場合マイナス100点です。マジか。






スモールがあるということは…分かるよね?

ラウンド開始時、山札からカードを順に1枚ずつ引いていって、手札を14枚にしたのを覚えていますか。

その9枚目を見る前であればいつでも、プレイヤーは「グランドティチュー!」と宣言することができます。

グランドティチューを宣言した上で手札を1番に無くすと、得点計算時に追加で200点が入ります。ただし、1位になれなかった場合マイナス200点です。マジか。






ポイントは、スモティチュ・グラティチュ共に、それを宣言したプレイヤーが1位にならないとダメって点で、何が言いたいかって言うと、宣言したプレイヤーのパートナーが1位になっちゃっても、マイナス100点なり200点なりされちゃうわけですな。

パートナーがティチュー宣言をしたのであれば、全力でサポートに回るが吉です。
















さらなるルールその4!ワンツーフィニッシュ!

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同じチームのプレイヤーが1位&2位抜けをした場合、そこで即座にラウンド終了。通常の得点計算を飛ばして、そのチームに200点が入ります♨

















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上記のルールを全部適用して、どっちかが1000点取るまでやろうっていうゲームですね。

箱には「プレイ時間:60分」って書いてあるんですけれども、こないだ遊んだら3時間半かかりました♨

 












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ただね~~すごく面白いですこれ。



若干取っつきにくくはあるんですよ。どう勝ったらいいかが見えづらい。


でもラウンドを重ねて、まあ失敗も重ねるごとに、みんなちょっとずつ成長していくわけで。

そしていよいよパートナーと完全に以心伝心して、ワンツーフィニッシュをキメたときの喜び!

個々のルールはこんなに頭悪そうなのに!!組み合わさるとこんなにも最高な対面ペアゲームができあがるなんて!!














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基本的にはねー、それこそ麻雀みたいな気だるげな雰囲気が場を支配する感じ。ダラダラやる感じ。


ただ、ちゃんとそこにはドラマがあるのだよ。

ちゃんと胸の高鳴りを感じられる瞬間がある。ちゃんと喜びを共有できる瞬間がある。

プレイ時間3時間半、無駄な時間なんて1分もなかったよ。






 







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う~~~ん、すごく好きだけど!!!

4人専用だし、オープン会で遊ぶようなものでもないし、色々ハードルは高い感じは否めないよね!!









でも、なんかこう、あれね。



家に持っておくじゃない。『ティチュー』を。ひと箱。

で、友達が3人遊びに来るじゃない。

で、「今日やることなくて超ヒマなんだけど、なんかダラダラと遊べるものないかね~~」とか言うわけですよ。











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その時にスッと懐から出しましょう。『ティチュー』を。ひと箱。


友達A「なにこれ」

友達B「えーと…ティチュー?」

友達C「このおっさん手札持つの下手じゃね?」

あなた「ふふ、実はこれ、中国の伝統ゲームでね…」










みたいな感じでどうすか。

ねえよそんなシチュエーション(にっこり)




 














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というわけで、『ティチュー』のご紹介でした!

興味のある方はいっしょに、中国3000年の歴史を感じましょう。作ったのスイス人なんですけどね。