みなさんキャッチーですか。ぬんです。
みなさんは占いどうですか占い。
私は信じない派です。
前も何かの記事で書いたことがある気がするのですが、「科学的に考えておおよそあり得なさそうよね」ってものに対しては、キャッチーヌン割と普通にドライよ。
でもおみくじとかは超引く♨
おみくじは、ランダムに発生する結果に一喜一憂するエンターテインメントであって、日々の生活の行動指針にするべきものではないと思ってます。罰当たりかよ。
さて今日は、占いをテーマにした、こんなゲームのご紹介です。
2~4人用
プレイ時間:30分

『ディヴィナーレ』です。
発売は2012年で、2013年ドイツ年間ゲーム大賞の推薦リストに入っています。

プレイヤー達は占い師になって、「我こそが最強の占い師だ」「お前らの占いなんかインチキだ」とか言い合ってるわけですよ。

じゃあ実力で決めようぜってことで、手相占い、水晶占い、茶葉占い、星座占いの4つのジャンルの占いで、No.1占い師の座を奪い合います。
それぞれのジャンルの占いを表したボードが可愛くてキャッチー。

さて、このゲームには36枚のカードが存在します。
カードは、先述の4種類の占いのいずれかを表している感じ。

で、大事なポイント。枚数が占いの種類によって異なります。
・手相占い(赤)…6枚
・水晶占い(青)…8枚
・茶葉占い(緑)…10枚
・星座占い(黄)…12枚

36枚のカードのうち1枚をランダムにめくってみると、3分の1の確率で星座占い(黄)のカードがめくられるのに対して、手相占い(赤)のカードがめくられる確率は6分の1しかありません。

この36枚のカードのうち24枚を、各プレイヤーの手札として配りきります。
2人プレイ時は12枚ずつ、3人プレイ時は8枚ずつ、4人プレイ時は6枚ずつだ。
残りの12枚は、裏向きのまま脇に伏せて置いておきます。
さて本題。
このゲーム『ディヴィナーレ』は、プレイヤーに配られた24枚のカードのうち、手相占い(赤)のカードが何枚あって、水晶占い(青)のカードが何枚あって…という、構成比を予想するゲームです。
そんなもん分かるかって?何言ってんだあんた本物の占い師でしょうが♨

手番でやることは簡単。
手札からカードを1枚プレイします。対応する占いのボードの横に置こうね。

で、今出したカードの占い(色)について、24枚中何枚存在するかを、ボード上の自分のチップを動かすことで予想します。

この時、他のプレイヤーがチップを置いているマスに、自分のチップを置くことはできません。

また、カードをプレイした際には、プレイした占い(色)に関して、例え今自分がチップを置いているマスが正解だと確信していたとしても、必ずチップを別のマスへと動かさなければなりません。
そんな無茶な話があるかって?何言ってんだあんた本物の占い師でしょうが♨

こうやって、各プレイヤーが順繰り順繰りカードをプレイしていくわけですが…
全員の手札が特定の枚数になった時に、自分の手札のカードを規定枚数、右隣のプレイヤーに渡す、というイベントが起こります。
これで情報量が増えて、より正確な予想ができるようになるね!やったじゃん!

全プレイヤーがすべての手札をプレイし終わったらラウンド終了。得点計算に入ります。

各占い(色)について、
・予想がピッタリ的中した人!→3点ゲット!
・正解のマスの両隣にチップを置いていた人!→1点ゲット!
・それ以外のマスにチップを置いていた人!→マイナス1点ゲット!

また、赤い〇が書いてあるマスについては、実現可能性が若干低めということで、そのマスにチップを置いていると、もらえる点数がプラス1点されます。
ただし、そのマスにチップを置いて予想が外れた場合、減点も1点から2点へと増えてしまいます。ハイリスクハイリターン。

さらに実現可能性の低い◎のマスについては…もうお分かりですかね?
加点の場合は追加でプラス2点、減点の場合は追加でマイナス2点です。超ハイリスク超ハイリターン。

得点計算後は、使用した24枚のカードと、使用しなかった12枚のカードを合わせてよくシャッフルします。
再び24枚だけを配りきり、12枚は脇によけておきます。
チップを一度すべてリセットして、次のラウンドを開始。
プレイ人数分のラウンドを繰り返したらゲーム終了。
最多得点のプレイヤーが、No.1占い師です。

いや~~~難しい!!
予想のエサとしては、
・各カードの元々の枚数の違い(赤は少ない!黄色は多い!)
・自分の手札(「赤めっちゃ来てんなおい」とか、「青1枚もないやんけ」とか)
・自分が右隣のプレイヤーに回したカード(ちゃんと覚えておかねば…)
・左隣のプレイヤーから回ってきたカード(どんな手札だったらこのカードを回してくる?)
・他のプレイヤーのプレイしたカード(どんな手札だったらこのカードをプレイしてくる?)
・他のプレイヤーの予想の仕方(どんな手札だったらこの位置にチップを置く?)
ってところでしょうか。結構あるな。

先発の手札構成比予想ゲーとして、クニツィアの『Members Only』(過去記事で軽く紹介してます)というゲームがあるのですが、予想自体はそちらよりも割とロジカルにできる感じだ。
手札の一部を隣に回すというアイディアがすごくキャッチー!

ただ、ここでプレイヤーを苦しめるのが、
①他の人のいるところにチップが置けない
②カードをプレイしたら、必ずチップを動かさなければならない
という2つの縛り。
これらの制約のおかげで、もちろんロジカルに考えはするんだけど、ロジカルなだけじゃどうにもならないままならなさが出てて楽しいのですよ。
「ようし緑は5枚に間違いない!チップを5のマスに置くぞ~~ってもう他のプレイヤーのチップ置いてあるやないか~~いwwww」みたいなね。
もうチップを動かしたくない色のカードが左隣から回ってきて「なんでこれ回すんwwwwやめてwwww」みたいなね。
「もう動かしたくないです!!パスします!!」みたいなね。
「最後の1枚は~~~~~赤です!!!」「赤かよ!!」「おいマジかwww」「オワタwww」みたいなね。
カッチリとした予想ゲームにカッチリとした縛りを入れた結果、ロジカルな思考の絡まないところで作戦が立てられるようになってるのがポイントなのかな。
それがプレイ感をちょっとほぐしてる、みたいな。
最終的にぐぬぬ…でもワイワイ…、みたいな。

フレイバーも愉快で素敵よ。
「お前らのようなインチキ占い師には分かるまいが、緑のカードはピッタリ6枚なのさ。ちょうど一昨日"見て"みたところなんだ……茶葉占いでな!!」
とか言いながらキャッキャ言って遊べます。最高。

というわけで、『ディヴィナーレ』のご紹介でした!
興味のある方はいっしょに、レッツ・大殺界!
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