みなさんキャッチーですか。ぬんです。
第1回がそこそこ好評だったので、パーティゲームを堂々とポチる大義名分ができました。
パーティゲームについて本気で紹介する企画、「パーティゲームについて本気出して考えてみた」第2弾です。
企画主旨は第1弾をご参照あれ!
新企画!パーティゲームについて本気出して考えてみた part①
前回は『本音セーフ』と『トップダンス』という、関連性の"か"の字も無いような、もう「ねじれの位置~~!」って感じの2作品をご紹介したわけですが…
今回は同じデザイナーの、1つのシリーズ内の作品について、まとめて本気出して考えてみようかと思います。
どうですかみなさん。
ちょっと企画モノっぽくなってきたような気がしませんか(さじ加減
というわけで行ってみましょう。
ロベルト・フラガ氏のドクターシリーズ、3作まとめてヒアウィーレッツゴー!
私の好きなボードゲームデザイナーに、ロベルト・フラガという人がいます。
テンション高めのアクションゲームをたくさん作っている非常にキャッチーなおじさまよ。
そんな彼が2015年にリリースしたのがこの『ドクターエウレカ』。
日本語版も発売され、広く遊ばれているこの作品ですが、「2017年にドクターシリーズ第2弾&第3弾をリリースするよ!」というアナウンスが入った時は、「えっ!?これってシリーズものだったの!?」とびっくらこいたものです。
テンション高めのアクションゲームをたくさん作っている非常にキャッチーなおじさまよ。
そんな彼が2015年にリリースしたのがこの『ドクターエウレカ』。
日本語版も発売され、広く遊ばれているこの作品ですが、「2017年にドクターシリーズ第2弾&第3弾をリリースするよ!」というアナウンスが入った時は、「えっ!?これってシリーズものだったの!?」とびっくらこいたものです。
さて、プレイヤーの前には、3色×2個のボールが入った試験管が3本。これらをヨーイドンでカチャカチャと操って、ボールをお題カード通りに配置する速さを競うぞ。
ボールを試験管から試験管へと移すときには、ボールを触らずに、試験管と試験管の口を合わせて、慎重に、こう、上手くやります。
で、完成したら「エウレカ!」なんて叫んでみたり。お題カードを点数として受け取ってみたり。5点集めると勝ちだったり。
ボールを試験管から試験管へと移すときには、ボールを触らずに、試験管と試験管の口を合わせて、慎重に、こう、上手くやります。
で、完成したら「エウレカ!」なんて叫んでみたり。お題カードを点数として受け取ってみたり。5点集めると勝ちだったり。
『ドクターエウレカ』のキャッチーポイントは、頭の回転の速さと手先の器用さの両方が、いい感じのバランスで求められる点でしょうか。
まずはお題カードを見て、どうすれば最も少ない手数でお題カードの状況まで持っていけるかをパパっと計算。
しかし、「色の並びさえお題カード通りであれば、試験管は口が上を向いていようがテーブルに付いていようが問わない」というスーパーキャッチールールのせいで、一筋縄では行きません。
じゃあ頭の回転が速い人が勝つのか、と言えばそうではなくて、「ボールをテーブルにこぼしてしまうと得点資格がなくなる」というこれまたキャッチーなルールのせいで、今度は手をぷるぷるさせながら試験管と戯れる羽目になるわけです。
この左脳と右脳の二人三脚っぷりがすごくいい塩梅で、やれもう1回それもう1回と遊びたくなってしまう魅力があるぞ。
まずはお題カードを見て、どうすれば最も少ない手数でお題カードの状況まで持っていけるかをパパっと計算。
しかし、「色の並びさえお題カード通りであれば、試験管は口が上を向いていようがテーブルに付いていようが問わない」というスーパーキャッチールールのせいで、一筋縄では行きません。
じゃあ頭の回転が速い人が勝つのか、と言えばそうではなくて、「ボールをテーブルにこぼしてしまうと得点資格がなくなる」というこれまたキャッチーなルールのせいで、今度は手をぷるぷるさせながら試験管と戯れる羽目になるわけです。
この左脳と右脳の二人三脚っぷりがすごくいい塩梅で、やれもう1回それもう1回と遊びたくなってしまう魅力があるぞ。
あとは、パーティと言いつつ、インタラクションが皆無である点も特筆に値する気がします。
目の前の課題に黙々と取り組んだ結果、「あらあなた速いわね」「うふふ私速いのよ」と勝負が決まります。
反対に言えば上手い人の邪魔をする方法もないわけで、左脳方面も右脳方面もプレイ回数を重ねるほど上達していくはずですし、初プレイの人は絶対世界チャンピオンに勝てないタイプの代物ではあるかなって印象です。
世界大会あるなら試合風景見てみたさ過ぎる。
目の前の課題に黙々と取り組んだ結果、「あらあなた速いわね」「うふふ私速いのよ」と勝負が決まります。
反対に言えば上手い人の邪魔をする方法もないわけで、左脳方面も右脳方面もプレイ回数を重ねるほど上達していくはずですし、初プレイの人は絶対世界チャンピオンに勝てないタイプの代物ではあるかなって印象です。
世界大会あるなら試合風景見てみたさ過ぎる。
そんな『ドクターエウレカ』から2年、私たちはもう一度あの研究所を訪れることになります(謎のレガシー感)。
シリーズ第2弾・『ドクターマイクローブ』です。
シリーズ第2弾・『ドクターマイクローブ』です。
プレイヤーの前には、4つの部屋に区切られた小さなペトリ皿とピンセット。
そしてテーブル中央には、カラフルな微生物が入った大きなペトリ皿がぺとりと置かれています。
全員がマイピンセットを手にし、準備ができたらヨーイドン。
中央の大皿からピンセットで微生物をつまみ上げて、自分の小皿へとお題カードの通りに配置していきます。
ですが、お題カード通りに微生物をバッチリ置けても実はまだ終わりではなくて、色やら形やらの法則・規則に従って、自分の小皿の空いている部屋にも、適切な微生物を入れなければならないのです。
で、完成したら「エウレカ!」と叫ぶと。
そこは「マイクローブ!」とかじゃないんかいって感じですが、「エウレカ」自体が「我、発見せり」的な意味なんですね。
「マイクローブ!」だと「微生物!」って叫んでるのといっしょだもんな。面白い。
そしてテーブル中央には、カラフルな微生物が入った大きなペトリ皿がぺとりと置かれています。
全員がマイピンセットを手にし、準備ができたらヨーイドン。
中央の大皿からピンセットで微生物をつまみ上げて、自分の小皿へとお題カードの通りに配置していきます。
ですが、お題カード通りに微生物をバッチリ置けても実はまだ終わりではなくて、色やら形やらの法則・規則に従って、自分の小皿の空いている部屋にも、適切な微生物を入れなければならないのです。
で、完成したら「エウレカ!」と叫ぶと。
そこは「マイクローブ!」とかじゃないんかいって感じですが、「エウレカ」自体が「我、発見せり」的な意味なんですね。
「マイクローブ!」だと「微生物!」って叫んでるのといっしょだもんな。面白い。
さてこの『ドクターマイクローブ』、頭の回転の速さと手先の器用さの両方が求められるって点は、『エウレカ』をしっかりと踏襲しているわけですが…実はドクターシリーズ3部作の中ではかなり異色の作品です。
何故なら、微生物は全員共通の大皿からゲットしなければならないという、明確なインタラクションが存在するのですよ!
これは別に良し悪しの話ではなくて、「ワチャワチャして楽しいやんけー」という人もいれば、「いやじっくりとっくり自分と向き合ってアクションパズルやりたいんだけど…」という人もいるかと思います。
ただ、『エウレカ』をすごく好きだった人が『マイクローブ』を触った時には、やっぱり後者の印象を抱く人が多いのかな。私はどっちも好きよ。
何故なら、微生物は全員共通の大皿からゲットしなければならないという、明確なインタラクションが存在するのですよ!
これは別に良し悪しの話ではなくて、「ワチャワチャして楽しいやんけー」という人もいれば、「いやじっくりとっくり自分と向き合ってアクションパズルやりたいんだけど…」という人もいるかと思います。
ただ、『エウレカ』をすごく好きだった人が『マイクローブ』を触った時には、やっぱり後者の印象を抱く人が多いのかな。私はどっちも好きよ。
インタラクションと言っても、流石に「他のプレイヤーの小皿に微生物を放り込む」といった妨害行為は御法度。
…なのですが、ヴァリエーションルールだとその辺が解禁される上に、他のプレイヤーの小皿に放り込むことで、「エウレカ」宣言を妨害したり点数をドレインしたりするお邪魔ウィルス的なやつまで登場して、もうパーティ感ここに極まれりって感じです。そういうのが好きな方は是非に。
…なのですが、ヴァリエーションルールだとその辺が解禁される上に、他のプレイヤーの小皿に放り込むことで、「エウレカ」宣言を妨害したり点数をドレインしたりするお邪魔ウィルス的なやつまで登場して、もうパーティ感ここに極まれりって感じです。そういうのが好きな方は是非に。
そんな『ドクターマイクローブ』から2、3ヶ月、夏真っ盛りの時期にやってきたのが、シリーズ第3弾の『ドクタービーカー』です。
プレイヤーの前には、3色×2個のボールが入ったビーカーが1個と、ガラス棒が1本。
ビーカー内部をよく観察してみると、くるくると回る外周エリアと、Uの字で区切られた内部エリアに分かれており、「おいここにボールを入れてくれよ」と言わんばかりの穴が外周エリアに6個、内部エリアに2個の合計8個用意されています。
あとは、ボールはガラス棒でしか触っちゃダメよ、壁やら他のボールやらを乗り越えてボールを動かしちゃダメよ、的ないつもの感じな縛りのもと、ヨーイドンからのお題カードからの「エウレカ!」という、いつもの感じな流れで勝者を決めます。
ビーカー内部をよく観察してみると、くるくると回る外周エリアと、Uの字で区切られた内部エリアに分かれており、「おいここにボールを入れてくれよ」と言わんばかりの穴が外周エリアに6個、内部エリアに2個の合計8個用意されています。
あとは、ボールはガラス棒でしか触っちゃダメよ、壁やら他のボールやらを乗り越えてボールを動かしちゃダメよ、的ないつもの感じな縛りのもと、ヨーイドンからのお題カードからの「エウレカ!」という、いつもの感じな流れで勝者を決めます。
異色だった『マイクローブ』を挟んで、この『ドクタービーカー』は『エウレカ』への回帰を果たした感じがあります。
インタラクションがないのはもちろんなのですが、頭の使い方的にも『エウレカ』と『ビーカー』はかなり近いです。
「アレとアレがあるからこの場所にはアレが入るわね」的な法則性の適用をさせる『マイクローブ』に対して、「この状況を作るにはこの順番でこうしてこう」的な最速ルートを考えさせる『エウレカ』と『ビーカー』、みたいなイメージだ。
インタラクションがないのはもちろんなのですが、頭の使い方的にも『エウレカ』と『ビーカー』はかなり近いです。
「アレとアレがあるからこの場所にはアレが入るわね」的な法則性の適用をさせる『マイクローブ』に対して、「この状況を作るにはこの順番でこうしてこう」的な最速ルートを考えさせる『エウレカ』と『ビーカー』、みたいなイメージだ。
ただ『エウレカ』からの大きな変更点が1つあって、『ドクタービーカー』では、1人が「エウレカ」宣言をしてもプレイが終わらないんですよ。
2位、3位…と全員に順位が着くまでプレイを続行して、1位には3点、2位には2点…的な点数の割り振り方をする。で、10点取ったら勝ち。
これはスマートでは無いけれど、優しいアイディアって感じがして好きです。
『エウレカ』にも『マイクローブ』にも共通して言えることなんですけど、プレイヤーの中に1人強い人がいると、その人が「エウレカ」した時点で次のお題カードに行っちゃうから、他の人ってなかなかお題カードを完遂できないんですよね。
それってやっぱりモヤモヤしちゃうし、練習にもならないし。
でも全員に順位が着くまでプレイを続行すると、まあ一番遅い人が決まっちゃうっていう側面もあるんでどっちもどっちな気はしますが、少なくとも全員の遊んだ感というか、満足感は高くなるんじゃなかろうか。
パーティゲームで楽しくパーティしてもらうためのルールってすごく素敵だなって思うよ。
2位、3位…と全員に順位が着くまでプレイを続行して、1位には3点、2位には2点…的な点数の割り振り方をする。で、10点取ったら勝ち。
これはスマートでは無いけれど、優しいアイディアって感じがして好きです。
『エウレカ』にも『マイクローブ』にも共通して言えることなんですけど、プレイヤーの中に1人強い人がいると、その人が「エウレカ」した時点で次のお題カードに行っちゃうから、他の人ってなかなかお題カードを完遂できないんですよね。
それってやっぱりモヤモヤしちゃうし、練習にもならないし。
でも全員に順位が着くまでプレイを続行すると、まあ一番遅い人が決まっちゃうっていう側面もあるんでどっちもどっちな気はしますが、少なくとも全員の遊んだ感というか、満足感は高くなるんじゃなかろうか。
パーティゲームで楽しくパーティしてもらうためのルールってすごく素敵だなって思うよ。
こう並べてみると、3タイトルの尖った部分と言うか、キャラクター性が見えてきて面白いですね。
今すぐにでも擬人化できちゃいそうな勢いです。
今すぐにでも擬人化できちゃいそうな勢いです。
ちなみに、
◆ドクターパニック(Doctor Panic, 2016)
同じくロベルト・フラガが2016年にリリースした、協力型アクションゲーム。
12分という制限時間の中で、8つの治療をこなしていきます。
3部作のドクターは科学者だけれども、こっちのドクターはお医者さんのドクターだもんね。
ちなみにこの『ドクターパニック』、マイベストパーティゲーム3選に間違いなくランクインするぐらいのお気に入りの品です。
過去に別記事で紹介しているので、よかったら覗いてみてくださいな。
過去に別記事で紹介しているので、よかったら覗いてみてくださいな。
12分間でオペを成功させるパーティゲーム・『ドクターパニック』の話。
というわけで、ロベルト・フラガ氏のドクター3部作(+α)、本気出して考えてみました!
なんとなくテーマが合ってるものとか、シリーズものだと、色々比較して書きやすいなーと思ったよ。
また気が向いたらなんか書きます。
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