みなさんキャッチーですか。ぬんです。



















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『カヴェルナ』や『グラスロード』、『アルルの丘』、『洛陽の門にて』、『祈り、働け』といった有名どころを悉く未プレイなのでアレなのですが、ウヴェ・ローゼンベルク氏、通称・ウヴェちゃんの中~重量級作品には、なんだかんだワクワクさせられてきました。


初めて遊んだ重たいゲームは『アグリコラ』でしたし、『ル・アーブル』もキャッキャ言って遊んだなあ。

極めつけは2016年スカウトアクションで1位タイを獲得した『オーディンの祝祭』で、その圧倒的な物量と個人ボードでのパズルの悩ましさを目の当たりにした私たちにできるのは、「楽しい!!!楽しい!!!」と合言葉のように口にしながら、ワーをプレすることだけでした。











そんな彼が2017年のエッセンにぶつけてきた大箱は、ご多分に漏れずワーカープレイスメント。

しかし驚くべきは、大風呂敷をどんと広げた『オーディンの祝祭』から一転、要素を割としっかり絞り、中量級作品にまとめてきた点です。







ウヴェちゃんの「今」がここにある!今日はコイツをズバッとご紹介だ!















蜀咏悄 2018-02-24 23 54 01
『ヌスフィヨルド(Nusfjord)』
です。表記ブレで『ヌースフィヨルド』とも。


1~5人用、プレイヤー人数×20分、12歳以上。デザイナーは我らがウヴェちゃん。















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ヌスフィヨルドは地名ですね~~

スカンディナビア半島に引っ付くような形でノルウェー海に向かって迫り出している、ロフォーテン諸島に位置する伝統ある漁村。

観光地としても人気な感じなんですかね。



各プレイヤーは、ヌスフィヨルドの大手漁業会社のオーナーとなり、海や周辺の景観を開発していきます。















蜀咏悄 2018-02-23 21 42 37
で、やることはと言えば、前述の通りワーカープレイスメントです。

今回はゲーム中のワーカーの増減はなく、3人で固定。

順番に1人ずつワーカーをアクションスペースへと配置していき、書かれているアクションを即座に実行します。

これを3回繰り返すと1ラウンドが終わり。合計7ラウンドで、勝利点を競います。



ドがつくぐらいストレートでオーソドックスでベーシックな感じだ。














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『オーディンの祝祭』では30種類前後あった資源も、今回は魚・木材・金の3種類と超シンプル。

いやまあこれはオーディンがおかしかっただけ
という説もあるわけですが、『アグリコラ』でも10種類近くはあったように記憶しているので、やっぱりスッキリしたわねって印象です。






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これら3種類の資源を消費して、主な得点源となる建物を獲得していきましょうというのが、この『ヌスフィヨルド』のメインムーブとなります。















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まず!選べる楽しい3種類!







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「船を作る」的なアクションスペースで、資源を払ってゲットしましょう。






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ゲットした船は、個人ボードの下の方にズラズラと並べていきます。

書かれている☆がゲーム終了時に得られる勝利点。分かりやすい。















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ウヴェちゃんみが強いのがこの建物ですよ。








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「建物を建てる」的なアクションスペースで、船同様に資源を払ってゲット。







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こいつが例によって例の如くテキストぎっしりタイプのアレで、個人ボードの空いているマスにどかんと建ててみると、即座に素敵な何かしらが齎されたり、永続的な効果が得られたりしちゃうわけです。

んで、同じく書かれている☆がゲーム終了時に得られる勝利点ですよと。















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根っこの部分は本当にこれだけ。ウヴェちゃんらしからぬ直球152km/h感。

もちろん、「やれることややりたいこと、やらなければならないことがアレコレとあるにも関わらず、3人のワーカーを7回ずつしか配置できない」って状況自体がもう辛い!楽しい!大好き!って感じではあるわけですが。


しかしマズいですね…このままだと特に盛り上がりのない紹介記事になってしまう…
久々の更新なのに…











というわけで、お待たせしました『ヌスフィヨルド』を特別たらしめるキャッチーポイント!

今回は2点ご紹介だ!













さて、ヌスフィヨルドは伝統ある漁村。

その中で漁業会社として名を馳せるためには、をたくさん獲ったりだとか、自社のをいい感じに発行して資金を調達したりだとかはもちろんのこと、村中に顔が利き、様々な点で便宜を図ってくださる長老達とも、よろしくやっていく必要があります。








というわけでキャッチーポイントその1!魚と株と長老の三角関係がエモい!

なかなかに拗れた感じの三角関係なので、少しずつ解きほぐして紹介していくぞ~~














まずはの話からかな。先に書いておきますと、価値の上下があるような、いわゆる株ゲー的な要素はないです。






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ゲーム開始時、各プレイヤーは自分の会社の株を5枚持っています。

2枚は発行済みの株。3枚は未発行株式です。








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で、ゲーム中に、手元の未発行株式を「発行済み」にしてアクションボード上に置くことで2金をゲットしたり、アクションボード上の発行済み株式(自社のものも、他社のものも)をまとめて購入したり、といったアクションを実行することができます。







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ゲーム終了時に、自分の手元にある発行済み株(自社のものも、他社のものも)が1枚1勝利点、未発行株は1枚マイナス1勝利点になりますよ、というのが、基本的な株の仕組み。














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次に長老

ボード上に並べられためちゃつよお爺ちゃん達の力を借りる、「長老を獲得する」というアクションがあります。






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長老は、(条件さえ満たせば)獲得した時にその能力を発揮してくれる他、以降自分だけが使用できるアクションスペースになり、(条件さえ満たせば)ワーカーを配置することで、何度でも能力を発動することができるぞ。






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長老は最大5人まで匿えます。














さて、そんな株と長老に、いよいよ魚が絡んできます。

平たく言えば、「毎ラウンドの定期収入として手に入る魚の量が、株と長老によって大きく変わる」といったところでしょうか。









毎ラウンド、ワーカーの配置を始める前に、お魚さん分配フェイズ的なフェイズがあります。




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まずは自分の漁獲量をチェック!個人ボードの船を並べているエリア!その見えている最も小さな数字に等しい個数の魚を握ります。








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この魚を長老やら自社の発行済み株式やらに1個ずつ置いていって、最終的には自分の手元にある発行済みの株式(自社のものも、他社のものも)の枚数に等しい個数の魚を収入としてもらえるわけですが…

この時の魚の配置順がめっちゃ意地悪なのですよ。










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まずは、①自分がお世話になっている各長老に1個ずつ!いつもあざーっす!









んで、自社株にはパブリックなもの優先で置いていきます。

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②アクションボード上の新規発行自社株








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③他プレイヤーに買われた自社株と置いていって、







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その後でようやく④自分の持つ自社株に魚を置くことができるのです。











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長老はめちゃつよお爺ちゃんなのでバンバンお世話になりたいですし、金は貴重なので自社株もどんどん発行したいのですが、①~③で払わなければならない魚も増えるので、④で自分の持っている自社株に置く魚が足りなくなっちゃったりするわけですよ。辛い。


ので、長老も株も投下するタイミングの判断が難しい。

この絶妙で複雑な三角関係が、めちゃくちゃ悩ましくてキャッチーです。




ここまでダラダラと書いてきたことを、たった3文字で包括できちゃう「エモい」という単語は、なんだかんだ便利だなと思います。
















ちょっとシステマチックなことを書き過ぎてしまった気がするぞ~~反省反省☆


というわけで、情熱的にいきましょうキャッチーポイントその2!建物カードの補充や追加がドラマチック!










実はこのゲーム、選択肢が多いので見落としがちなのですが、ここまで説明してきた要素の中には非公開情報もランダム要素も一切ないんですよ。

建物も長老も買われても補充されない。各プレイヤーの持つ秘密の目的系の代物も無い。

開始時のセットアップさえ済んでしまえば、そこそこガッチガチな完全情報・完備情報ゲームの出来上がりって寸法です。


どこか緩さがあるゲームが好み侍
の拙者としては、これは望ましくない展開にござる…





そこにドラマを添えるのが、建物周りの補充だったり追加だったりなわけですよ!















第2ラウンドまでは、ここまで説明してきたルールに則ってプレイします。侍ここは我慢どころ。

建物は、購入されても基本的に補充されないものだと思っててくださいな。










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話が動くのは、第2ラウンドの終わり。

建物の中でも、比較的コストが安く、ゲームを有利に運ぶ効果の多い、A建物がボード上に補充されます。

ガッチガチで一手一手を選んできた場の空気が、ここでちょっと華やぐ感じがするのよな。キャッキャ。












そして、運命の第3ラウンドの終わり!

ゲームの行方を決めると言っても過言ではない、高コストだけれども、上手くハマれば勝利点がガッポリ稼げちゃうC建物!





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セットアップ時にはボード上にも配置されていないこいつが、なんと各プレイヤーに手札として複数枚配られるぞ!もちろん他のプレイヤーには手札の内容は非公開。

以降、「建物を建てる」アクションで、手札からも建物を建てることができるようになります。






C建物は、うーん、例えば「作った船1隻につき〇勝利点」とか、「発行株式を〇個以上持っていると〇勝利点」とか、そんなニュアンスのやつ。

自分に合ったものが来るの!?来ないの!?とドキドキしながら配られた手札に目を通し、その内容に一喜一憂するのが、もうなんでこんなにっていうぐらい盛り上がります。

地上でガッチガチの攻防戦を繰り広げていたのに、ここで急に身体が浮き上がって空中戦に突入
、みたいな。


「なんやこのゲーム楽しい!!!」と皆が急に叫びだすのも大体この辺。














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第4ラウンドの終わりには、A建物とC建物の中間ぐらいのバランスのB建物を場に補充。












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そして、驚愕の第5ラウンドの終わり!

なんと、この時点でまだ各プレイヤーの手札に残っているC建物がすべて場に並べられ、誰でも購入できるようになります。


これまたみんな阿鼻叫喚。

飛び交う「何それ強すぎワロタ欲しいwwwwww」の嵐。





このC建物がオープンされてから、第6・第7ラウンドと、ゲーム終了までたった6個しかワーカー配置できないの本当に最高だと思う。

「したいことこれー!」って決めてひた走る感じがもう好き過ぎて辛い。









そんなこんながあんなどんなで、最も勝利点を稼いだプレイヤーが勝利です!














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オーソドックスでシンプルなワーカープレイスメントを、魚と株と長老の三角関係でグッと締め上げてからの、建物周りでゆるっと盛り上げる感じ。

ゲーム全体に凄いうねりを感じると言うか。ずっと辛いしずっと苦しいのに、なんかずっと笑ってプレイしてるんですよ。楽しい。

素がシンプルだから、戦略も割と練りやすくて、色々試したくなっちゃうぞ。

やっぱりウヴェちゃんにはワクワクさせられてしまうのだ。













蜀咏悄 2018-02-25 0 24 00
リプレイ性が高いのもいいぞ~~

と言うのもこの『ヌスフィヨルド』、A建物、B建物、C建物を1セットにしたデッキが、なんと3つも入っているのですよ!

それでいて3人プレイでも1時間半かそこらというお手軽さですから、「デッキを変えてもう一戦」が割と簡単にできてしまう。

まだ2人と3人しか試していないのですが、プレイ人数によってもだいぶ印象が変わるので、様々な場面で遊びこんでいけたらなと思います。3人プレイ色々できて楽しい。















蜀咏悄 2018-02-23 23 07 10
というわけで、『ヌスフィヨルド』のご紹介でした!

気になる方はいっしょに、レッツ・漁業!