2017年8月23日。何の変哲もない水曜日――のはずだった。朝は通常通りに出勤、午前中のうちにとルーチン寄りの作業を熟す。身体が覚えている単純な作業ではあったが、小さなミスが厄介な事態を招くタイプのものだ。神経を配りながら、しかし手早く片付けていく。ようやく一通 ...